FILE1054 強いのは…
週刊少年サンデー2020年22・23合併号掲載
若狭先生と安室透が対峙する? 新シリーズ4話 解決編!
最近多い4話完結のエピソード。
今回は表紙が『名探偵コナン』!!!!
つながる表紙2号、浜辺美波さんの表紙、そして今回…と4号連続でコナン関連の表紙となりました。
本当なら『緋色の弾丸』公開の真っ最中で、付録に「緋色の書」もしくは「弾丸の書」が付いてきたりしたんでしょうけども……延期になってしまったので、まったりと待ちたいですね。
そして、表紙を飾ったのは
コナン 安室透 若狭先生!!!!
若狭先生怖すぎません…?
なぜこんな表情をしているのかは、本編を読めば分かるのですが、黒ずくめのジン並みのホラー感ですね…
本当に若狭先生の左目って一体どうなっているんですか…⁉
さて、扉はライトを照らすコナン。背景には青と赤のマーカー、セロハンテープ。
☆☆☆
地下室に監禁されたコナンの指示に従って、灰原は腕時計ライトにセロハンテープを貼り、青のマーカーで塗りつぶし、その上からテープを貼り、青で塗りつぶし、さらにその上からテープを貼り、赤で塗りつぶすことで、「ブラックライト」を完成させる。
ブラックライトによって、蛍光ペンのインクを光らせることで、犯人を突き止めることができるという。
元太は事務所に待機し、灰原と若狭先生は海輔とメテオハンターがいる場所へ向かう。
一方、安室は「灰原と以前どこかで会った気がする」とコナンに聞く。コナンは冷凍コンテナに閉じ込められた時のことを話す。
爆弾が仕掛けられた場所にたどり着く海輔とメテオハンターたち。灰原と若狭先生も追い付く。
探偵バッジを渡された海輔は、コナンから事件の犯人を知りたくないかと聞かれ、指示通りブラックライトを使って犯人をあぶり出そうとする。
その瞬間、若狭先生は海輔のスマホを水の入ったバケツに入れ、使用不可に。実はスマホが爆弾の起爆装置だったのだ。
そして、海輔の兄を自殺に追い込んだ人物が 髭面の老人 南武だと判明!
海輔は南武に殴りかかろうとするものの、プロのキックボクサーだった加納に止められてしまう…
無事に地下室から解放されたコナンたち。
一件落着かと思いきや、安室が地下室から出る際、若狭先生がこっそり落とした探偵バッジの音に反応した隙に、扉を閉められてしまいーー⁉
☆☆☆
●強いのは…
若狭先生、安室を暗闇で気絶させてしまうとは 恐ろしや(笑)
地下室の扉を押さえていたのは若狭先生。探偵バッジを階段から地下室の奥に放り投げ、安室が気を取られた隙に、こっそり地下室内に入り込み、扉を閉める…という超絶技を披露。
若狭先生が地下室に入り込む隙ってなかったですよね(笑)
さらに暗闇の中で安室透と対決! という衝撃展開が。
ボクシングに長けた安室を圧倒する足技を繰り広げ、暗闇の中でも急所を的確に突いて気絶させるとは……
今回のサブタイトル「強いのは…」
つまり、強いのは若狭先生…ということですよね。
20年前のIHチャンピオンの海輔を圧倒したのは、
プロのキックボクサーの加納。
その加納をバスの中で追い詰めたのは、
ボクシングに長けた安室。
しかし、その安室を暗闇の中で倒したのは、若狭先生。
今回のシリーズ1話 安室と加納の一悶着はサービスシーンかと思いましたが、何気に意味があったんですね(笑)
目が覚めた安室は地下室の外。探偵団やみんなに囲まれて眠り姫のよう…ですが、地下室から運んだのはやっぱり風見ですよね。
最後も安室を起こそうと手を差し出しているのが印象的ですね。
しかし、暗闇での出来事を「あれは幻だったのか…」と安室に思わせてしまうのも凄い。
●将棋の駒の行方
そもそも、若狭先生が安室と暗闇で対決しなくちゃならなかったのかは、将棋の駒を取り戻すため。
取り戻すのに一筋縄ではいかないと思った若狭先生は、暗闇で強行手段に出ることに。
あの駒が若狭先生のもとだと分かれば、安室は若狭先生を羽田事件の犯人だとロックオンされてしまいますし、若狭先生もそのあたりを恐れてのことだったのかも。
そしてちゃっかり若狭先生のズボンの後ろ 右ポケットに将棋の駒が戻っている様子。
若狭先生もズボンのポケットとかに入れずに、御守り袋とかに入れて、首からぶら下げるとかしておけばいいのに…(笑)
灰原はそのことに気付いているのか、もしくは少し若狭先生のことをちょっと気にかけているだけなのか…
コナンにこっそり「若狭先生に気を許すなよ…」と言われたことも意識してそうですし。
以前『燃えるテントの怪』の時に、灰原は「私、好きだから若狭先生… だから悪く言わないでくれる?」と言っていた件もありますしね。
ここまで来て若狭先生がRUMでした!黒ずくめの仲間でした!という展開は灰原の反応的にもなさそう。
そもそも、個人的には若狭先生はボディーガードの浅香だと思っています。
今回の安室との対決も、若狭先生の身体能力を明らかにするためのもの…
といっても、初登場の段階でその強さは明らかになっているので、今回はそれを安室と比較するためといったところでしょうか。
●事件の真相
…とここまで書いておきつつ、今回の事件の振り返りを。
海輔の兄を自殺に追い込んだ人物は、南武でした。
実は髭面の老人に変装しており、実際は中年の男だったというのはちょっと意外。
この間配信していた『恐怖のトラヴァース殺人事件』を思い出しました。
そもそも加納が観ていた動画は、誘き出すために作った偽物だったんですね。
偽動画に誘き寄せられて、再び犯人は牧場へ……
わざわざ変装していったのは、牧場主に会うのが2度目だとバレないため。
PCの履歴などを使って犯人を誘き出せそうと思いましたが、そういえばPCにはロックが掛かっていたので、海輔にはPCを観るのは不可能だったということでしょうか。
事務所で踏んだ蛍光ペンがついた靴を、ブラックライトによって照らし出す…という手法も前回予想した通りでした。
そして、海輔のスマホを水没させることで使用不可にする…という展開。
若狭先生のスマホが水没して使えなくなったことも、一応ここに繋がってくる感じなんですね。コナン界のスマホは防水はきっちりとされていないものが多いようで。
そして、ブラックライトで照らす前に犯人が誰か分かっていたコナン。
「兄さんの容体は?」(実際は「お兄さんの容体は?」でしたが)と聞いたのは、誤植ではなく、嘘だったんですね。これもちょっと気になっていたので誤植ではなくてよかったです。
そして、磁石を持ち歩いていた件も、実は隕石研究の科学者は磁石を持ち歩いたりしない…という証拠に。これは知らなかったです。
隕石絡みで波乱の回でしたね。
●安室と灰原
今回さりげなく、安室が灰原に言及したので、今後本格的に対面することがあるかもしれないですね。
今回はわざと一緒にいないようなシチュエーションになっていましたし。
『心のこもったストラップ』回では、博士の家で待っていたので安室との対面なし。その前が『甘く冷たい宅配便』と随分さかのぼるんですよね。
安室(バーボン)は、シェリーが死んだと思っていますし、このことは今のところ変わらないはず。
灰原とシェリーが同一人物だとも気付いていないようですし。
さて、次回は『ゼロの日常』!!!!
4巻の予告に載っていた、着ぐるみの回でしょうか? 風見も引き続き登場しそうな予感。
楽しみです!
週刊少年サンデー 2020年22・23合併号(2020年4月28日発売) [雑誌]
- 作者:週刊少年サンデー編集部
- 発売日: 2020/04/28
- メディア: Kindle版