ゼロの日常 TIME.47「お見舞い」
週刊少年サンデー2021年6号掲載
ゼロティ再開! 『葬送のフリーレン』がまたしてもサンデーの表紙で人気な感じが伝わってきますね。
今回のゼロティは季節が変わり、お盆のお話。
扉はどこかを見つめるハロの後ろ姿。一体何を見ているのでしょうか…
★★★
足を怪我した鶴山のおばあちゃまのお見舞いに向かう安室と梓。
途中でナナと愛犬のチビと出会い、一緒に鶴山のおばあちゃまの家を訪れる一行。
そこでお見舞いに持ってきた果物を一緒食べることに。精霊棚の飾り付けができなくて困るおばあちゃまを見て、安室は何かを思いつき…
安室の指示通りに果物をカットしていく梓とナナ。安室も素早い手さばきでスイカをカット。なんとフルーツカットでお盆の飾り付けを完成!
風もないのにろうそくが揺れたり、チビが何もないところで吠えたり、写真を撮るとチビの周りに光の玉が…
ご先祖様が帰ってきたと喜ぶ一同に、安室はそれぞれの現象の理由について考えるも…
今日はお盆だから、もしかするとそうかもしれない。安室はみんなで花火を楽しむ――
★★★
●鶴山のおばあちゃま回
前回の雪山とは季節がガラリと変わって、お盆のお話。
鶴山のおばあちゃまの話はほっこり箸休め的な印象が強いです。
やはりなんといっても、ナナちゃんとその愛犬チビが再登場したのは嬉しかったですね!
ゼロティのレギュラーキャラって結構少ないので、彼女が物語に新たな流れを作ってくれるのかもしれないですねぇ。
チビとハロの犬コンビの活躍も今後見られそう?ですし。
●精霊棚
鶴山のおばあちゃまの家には、精霊棚(しょうりょうだな)が。
精霊棚とは、お盆の時期にあの世から帰ってくる先祖の霊が滞在するとされている、専用の棚のこと。鶴山のおばあちゃまは毎年精霊棚を作って、お盆を過ごされているんですね…
実際のところ精霊棚を作ってお盆を過ごしている家庭って、どのくらいあるんでしょうかね。
ご先祖様の霊が乗る乗り物として、きゅうりやナスで作った精霊馬を用意。
安室や梓は当然精霊棚が何なのか知っているでしょうから、知らなそうなナナを登場させたのかも?
●フルーツカット
果物を使って精霊棚に飾るお供え物を完成させた安室たち。安室は華麗なる手さばきでスイカをカービング、見事に薔薇を咲かせます(笑)
スイカのカービング、調べてみると実際に作っている写真が色々と出てくるので面白いですね。
さらに梓はパイナップルを使ってパインボート、ナナはバナナとブドウを使ってバナナドルフィンを披露。
パインボートもバナナドルフィンも、検索すると綺麗な写真がたくさん出てきて、改めて手先の器用な人は凄いなぁと思います(笑)
単にフルーツを飾るだけでなく、フルーツカットでお盆を迎えるというのも、安室らしいアイデアですよね。
●お盆だから…
風がなくても揺れるろうそくも、何もないところで吠える犬も、写真に写った光の玉も、すべて科学的に説明ができる。
けれども、安室はあえてみんなに説明せずに、お盆を過ごし、花火を楽しむ…
安室自身も、お盆だから警察学校時代の友人4人ことを思い浮かべているのかもしれないですね。以前安室透のLINE企画で「お盆」と打つと、警察学校組の集合絵が送られてくることがありましたし。
お盆は安室にとっても、かけがえのない人々を思い出す大切な時間になっているのかもしれないですね。
そして、今は梓に鶴山のおばあちゃまにナナにチビ、たくさんの人達と過ごすいつもと違ったお盆になりましたね。
さてさて、次回もゼロティ掲載! 安室が遅刻して嘘をつく!? そんな意外な話だそうで…楽しみですね。