コナンめも日和

「名探偵コナン」についてサンデー中心に書いています。

FILE1066 RUM


週刊少年サンデー2021年2・3合併号掲載

FBI連続殺害事件 第6話 シリーズ解決編!

サブタイトルは「RUM(ラム)」…こんなストレートなサブタイトル… 衝撃のクライマックスでしたね!

扉はコナンと開眼昴+背後霊の赤井。


★★★

キャンティの凶弾はキャメルの胸に命中。キャメルは海へ落ちていく…

一方、指を立てて笑みを浮かべる赤井を見て何かを察するコナン。

ジンは手榴弾を海に投げ込むことで、確実にキャメルの命を絶とうとする。しかし、投げ込む手榴弾を赤井が狙撃し、空中で爆破させる。

消防艇が消火活動を開始したため、ジン達は島から退散。

ベルモットは撃たれたFBI捜査官がキャメルだと気付き、コルンに確認すると、「2年前にRUMから送られてきた写真に写っていた男」とのこと。

2年前、倉庫の見張りをさせられていたコルンは、赤井(ライ)を見たら撃ち殺せという指示を受けていたという。

そんな会話に割って入ってくるRUMは、車に乗ってどこかへ移動中。

工藤邸ではキャメルの散髪が行われ、笑うFBIの一同。

実はキャメルは死んでおらず、コピー用紙の束で弾は防がれ、ハンチング帽の血ノリの仕掛けによって 貫通したように思わせたのだった――

コナンと赤井が立てた作戦によって、何とか助かったキャメルは、RUMが「ふざけた名前」を名乗っていることを話す。

走る車の中で、2年前のキャメルとの出来事を思い出すRUM。そう、あの時居合わせたおじいさんこそ…RUM。

RUMは車から降り、カツラをかぶり、髭と前歯をつけて、「いろは寿司」へ―― 視線の先には毛利探偵事務所が――!?


★★★

●RUMの正体

RUMが…ついにRUMの正体が判明しました!

まさかというか、やはりというべきか…

脇田兼則… 彼はRUMが変装した姿だったとは…

元の姿は「スキンヘッドで義眼の男」…といった感じですが、カツラと髭と前歯、眼帯を付けることで脇田に変装。

前歯が変装だとわかって少し安心しました(笑)

前歯が出たRUMがあの方の側近だった場合、ちょっとコントっぽくなってしまいますからね。

ベルモットみたいに顔そのものを変えている訳ではなく、簡単な変装なので、ベルモットの手を借りなくてもいいんですね。


電話でジン達に命令している場面では、黒い犯人っぽいビジュアルで登場したので素顔がわからなかったのですが、終盤に来て、キャメルの回想とともにRUMのビジュアルも判明。

という、ちょっと凝った見せ方。

そして、RUMは脇田登場前から、「58巻」から登場していたのには驚きました!

2年前、赤井(ライ)が組織にフラれるきっかけとなった、キャメルのやらかし現場にいたあの老人がRUM!

あの老人、実はアシスタントさんではなく青山先生が描いているので、もしかすると青山先生はこの段階から何かを想定していたのかもしれないですね…

58巻の鍵穴はキャメル。『赤と黒のクラッシュ』の前半は怪しげなキャメルの初登場が描かれていて、懐かしい…

今100巻収録のエピソードを連載しているのですが、58巻が42巻も前の話だなんて、時間の流れは早いですね。


★★★

●ふざけた名前

キャメルがRUMの新たな情報を手に入れましたが、ちゃんとコナンやFBIのメンバーに情報共有していたのがよかったですね。

RUMの正体が「読者」に明かされただけで、コナンはRUMが一体誰なのか知らない状態。

まさか探偵事務所のすぐ隣、「いろは寿司」にいるとは思っても見ないでしょう…

顔を変えて、ふざけた名前を名乗ってる。

「ふざけた名前」が何なのか。それはおそらくこの前予想した通り、「脇田兼則」=「時は金なり」=「タイムイズマネー」のアナグラム

しかし、コナン達がここにたどり着くためには、RUMがメールに「タイムイズマネー」と付けていることなどの情報が必要になってくると思いますが、そのあたりどうするんでしょうかね…

まだまだRUMとの戦いは始まったばかり…なのかもしれませんね。


★★★

●キャメルの犠牲

RUMの衝撃が強かっただけに、前回撃たれたキャメルのことが放置気味ですが(笑) 無事に生還しました!!

FBIのみんながキャメルが死んで悲しんでいるかと思いきや、髪の毛を犠牲にすることで、まるで別人のようになったことに笑っているとは(笑)

キャメルは長髪のイメージがあったので、ちょっと2年前の雰囲気に戻った感じがしますね。

コピー用紙を使って防弾チョッキ代わりにして、博士の発明品の血が出るハンチング帽の血ノリを使って、見事撃たれたように見せかける… 口から血が出ていたのは背中を強打されたことによる吐血でしたが、キャメルの偽装死は成功。

鉄柵を閉めたのは、足を狙わせないようにする作戦だったとは驚きました。

なんとか生還したキャメルですが、今回捜査官が7人も殺されてしまったのはなかなかの痛手。

ここまでの大事件、本当に降谷零や公安が動いていないんでしょうか…? バーボンは今回出てこなかったので、裏で何かしていると睨んでいましたが何も無し。そのあたりの動きも気になるところですねぇ…


★★★

●スナイパー赤井

そうそう今回は満を持して!? 赤井の狙撃シーンも描かれましたね。

キャメルの胸に仕掛けられた血ノリを撃ち抜き、さらにはジンが投げた手榴弾も撃ち抜き、ジンの足元やキールの帽子も…

特にキールの帽子を撃ち抜いたのは見事…赤井の狙い通りでしょうね。

ベルモットの言うとおり、やみくもに撃った弾が当たったようにしたかったのかも。ただ「赤井じゃあるまいし」という発言はなかなか鋭い(笑) さすがベルモット

まさか赤井が生きていて、今組織が狙われているとは夢にも思っていないでしょうね… キールを除いて。

「伏せろ!!」と言われて一斉にしゃがんでいる組織もちょっとシュール(笑) 消防艇が来たことで組織は退散。


「今日は全然釣れなかったね お父さん!」

「まさかボウズとはな…」

今回の話、愉快な釣り親子に扮する昴とコナン…さらっと描かれていますけど、なかなかのインパクトを残したシーンですね(笑)

ボウズは一匹も釣れなかったことを指しているんですが、コナン=坊やのことを意味していたり、「組織の人間が一人も捕まえられなかった」という意味もあったりで凄い場面。

昴とコナンが親子のフリしているのもちょっと面白いので、アニメ化する時も楽しみです。もっとこの偽親子を見ていたい気分になりますね(笑)


★★★

●今後の展開

RUMの正体も判明し、新たな展開に突入しそうなコナン。

1月27日発売の9号まで、約1ヶ月ほど連載がお休み。組織編の後日談を少し描いた後、日常回に戻りそうな予感がします。

さっそく脇田が出てくるのか、いよいよ平次と和葉の決着が描かれるのか、赤井ファミリー絡みなのか、あのお茶会の続きが判明するのか…

おそらくお茶会の話は、今後描かれる組織の「大事」に関わってくると思うので、まだ先なのかも!?

次号はゼロティ連載再開! 蕎麦にまつわるエピソード。

年末ですから、年越しそばとかそんな感じですかね…楽しみです!