FILE1064 暗中の灯火
週刊少年サンデー2020年52号掲載
原作約1ヶ月ぶりの連載再開!
2号連続繋がる表紙で登場!
組織編ますます大変なことになってきましたね…
まず今週のサンデー表紙、コナンや赤井、ジェイムズ、キャメル、ジョディ先生に工藤優作、有希子…と豪華なメンバーが表紙を飾っていますね。
ジェイムズとキャメル、ジョディのFBIの面子や工藤夫妻はサンデーの表紙に初登場。しかもカラーで描かれることがなかなかないキャラなので、結構貴重。
繋がる表紙なので、右側に次号のサンデーが繋がる訳ですが、おそらく黒ずくめのメンバーが勢揃い!するんでしょうね〜
ジンやウォッカ、ベルモット、キール、キャンティ、コルン…は登場しそう。ただ、RUMやバーボン、あの方は微妙なところかもしれません。
☆☆☆
年賀状プレゼント!
クリスマスカードに続き、年賀状プレゼントも。
クリスマスカードは昨年と同じく赤井ファミリーで、内容的には昨年の続きみたいな感じでした。
年賀状も同じく、昨年に引き続きチュウ吉と由美。しかし、由美が酔っ払っていて、後ろのコナン&蘭が牛のコスプレ…というかわいいものに(笑)
クリスマスカードも年賀状も昨年と同じ構図なのは、劇場版『緋色の弾丸』が延期になったことで、まさかのストーリー仕立てになりましたね。
さて、扉は顔に泥を塗るコナン… なぜこんなことをしているのかは、読めば分なるほど! スカウトスーツですか。
☆☆☆
東京湾に落ちて泳ぎ続けるキャメルは、ある島の岸にたどり着く。
レンガの積み方から、海猿島だと推理する優作。そしてキャメルを迎えにいくため、昴に変装した赤井。
乾電池とチューインガムの銀紙で火を起こし、暖を取り、濡れた服をバスタオルに挟んで踏み、乾かすキャメル。
一方組織は、海に転落した運転手が消えたことを知り、コルンが見覚えのある男と関係しているのではないかと推理。
そんな中、海猿島に灯っていた火が消えるのを偶然目撃したジンは、RUMの手配したクルーザーに乗って、一斉に海猿島へ。
組織に島の灯りを目撃されたことに気づいたコナンと赤井は、キャメルにスカウトスーツに見を包んで森に隠れるよう指示。
島に到着したジンは、足跡やたき火の石から、島にFBIがいることを察知し、捜索を開始。
運転中の赤井に、キールから電話が入る。次キャメルに遭遇した場合、顔を狙うと宣言し――!?
☆☆☆
●キャメル絶体絶命!?
この間東京湾に落ちて、なんとか組織の追ってから逃れたと思っていたキャメル。
しかし、休む暇もなく、島での鬼ごっこ「逃走中」が始まってしまいましたね。「逃走中」は黒服からエリア内を逃げ回るTV番組。まさに今回のシチュエーションと同じ…
無人島といえば、青山先生がはまっている「あつまれ どうぶつの森」こと「あつ森」…もしかすると、そもそも組織が無人島で捜索する展開の元ネタは、これなのかもしれないですね(笑)
さらに今回キャメルが泳ぎ着いた「海猿島」の元ネタはおそらく「猿島」。
https://www.tryangle-web.com/sarushima/
岸からの階段やレンガなど、一致する箇所が結構ありますし。以前TVでも紹介されていましたが、一度行ってみたいですね〜
フランス式のレンガの積み方で場所がわかるというのも、単行本がレンガのコナンらしい展開。2時間あれば1周できてしまうほど小さな無人島なので、組織が数人で捜索すると見つかってしまいそうな予感…
地図で見ると、猿島(海猿島)って海ほたる(海ボタル)から結構距離がありますね。
直線距離で26kmほど… 潮の流れがあったとはいえ、30km近く泳ぎ続けたキャメル凄い!
猿島から神奈川県の横須賀の岸までは1.5kmほどなので、島で待機せずに泳いでしまった方がよかったかも…? しかし、そんなことをする時間もなく組織のメンバーが来てしまったので、島の中で逃げ回ることに…
●赤井、昴に変装
キャメル救出にコナンと赤井が動き出す…
赤井はまたしても素顔+帽子で外出するのか!? と思いきや、沖矢昴に変装。それでも、組織に目撃されたら怪しまれそうですが。
今回は変装に有希子さんの手が新たに加わっており、防水仕様に。
雨や風に強いそうですが、もしかして、今回赤井が海に落ちたりするんでしょうか…
赤井のことを「元々超男前だけど…」と思っている有希子さん、かわいい(笑)
しかし、チョーカー型変声機が丸出しで、もうハイネックは着ないんですね…
そして、優作にコナンを連れて行っていいかと聞く赤井。まぁ赤井はコナン=新一だと密かに知っていますし、優作にわざわざ聞いたんでしょうね。
昴に変装した赤井が、赤井の声で喋っているのを「変な感じ」と指摘したコナン。そんな赤井は変声機を使って昴の声で喋り始める…
昴さん、というか置鮎さんの出番が来ましたね。と言っても赤井成分たっぷりの昴さんですが(笑)
●今週の豆知識
組織編になってから、毎週のように豆知識が出でいますね。
・乾電池とチューインガムの銀紙で火を起こせる
・濡れた服をバスタオルで挟んで踏んだら、早く乾く
・保冷剤をお湯で温めればカイロになる
・オリーブオイルを服に染み込ませて土をこすり付けるとスカウトスーツになる
「コナン君の言った通りだ!」と子どものようにはしゃぐキャメルかわいかったです(笑)
これらはなんとなく『ゼロの日常』でも使われそうなネタだと思いました。
いつの間にかキャメルの無人島生活がスタート。まさに「あつ森」状態。しかし、ここで油断したことで組織に存在を気付かれる展開になってしまうとは…
●ジンに見られた!
海猿島で灯していた火を、赤井の指示で消したキャメル。しかし、火は対岸から丸見えだったために、消えるところをジンに見られてしまう…
ジンの目ってあまり見えていないのかと思いきや、ちょっと鋭いですよね。
そしてしれっと組織のメンバーの会話を盗み聞きしているRUM。ちゃっかりクルーザーを手配しているという用意周到なところもさすが組織のナンバー2。
島に向かうクルーザーの先頭に立っちゃうジンも、ちょっとジンらしいですよね。『魚が消える一角岩』の昴を思い出しました。
砂浜についた足跡を見て、角が立ったままなことや熱を帯びた石を発見するなど、ちょっとジン 感覚が鋭すぎないですか!? 冴えすぎですよ!?
ジン「散って捜すぞ!」に対して、全員が「了解!!」と言っているコマ。みんながジンの方を向いて言っているせいなのか、シュールな光景…
ここまでジンが活躍していると、やはり100巻の鍵穴は「ジン」の確率がどんどん高くなってきている気がします。
●キールからの電話
キールから赤井へ直電! まさか直接連絡してくるとは意外でした。
これをRUMやジンに聞かれていたらアウトですが、この時はおそらく他の通信は切っているんでしょうね。
もし島でキャメルを発見したら、「顔を狙わせてもらう」と一言。
顔を狙って撃つことで、殺された捜査官が誰だか分からなくするつもりなんでしょうね…
キャメルの生存がバレると、キールの正体もバレかねないですし、赤井の生存もバレることになりますし…
しかしわざわざそのことを言うために赤井へ連絡してくるキール。
コナンが結構驚いた表情していましたね。まぁまさかこのタイミングで連絡が来るとは思いませんし。
キールといえば、今回のシリーズの序盤でもコナンのことをさり気なく守っていましたし、うまいこと任務こなしている感じが凄いですね。
そんな緊迫感の中、島でキャメルは組織から逃げ切れるのか……次号が楽しみです!
週刊少年サンデー 2020年52号(2020年11月25日発売) [雑誌]
- 発売日: 2020/11/25
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