コナンめも日和

「名探偵コナン」についてサンデー中心に書いています。

ゼロの日常 TIME.43 かわいさと強さ

週刊少年サンデー2020年24号掲載

ゼロティ連載再開!

今回は風見と尾行回…4巻の巻末予告に載っていた話でしたね!

そうそう前から気になっていたことがひとつ。

サンデーには登場人物の紹介欄について。以前はその紹介文のラストが前回のエピソードを反映したものになっていたのですが、ここ最近は毎回同じで使い回しなんですよね…

このあたりはやはり編集部の担当が変わったことが影響しているのではないかな~と思っています。

ちょっとしたことですが、ささいな楽しみでした。単行本には収録されないので、サンデーの本誌限定ですが。


さて、扉はズボンのポケットに手を入れ、一歩ずつ歩き続ける安室。


☆☆☆


対象の人物を尾行中の安室(降谷)、風見ら警察官。

しかし、尾行に気付かれ、対象が逃げ込んだのは米花百貨店。

安室は「歩容」つまり歩き方によって、その対象を見極め、対象を建物内で発見!

対象は仮面ヤイバーのヒーローショーに侵入。

そしてなんと、怪人の着ぐるみの中に入って舞台を横切り、関係者通用口から逃走しようとする!

そんな時、舞台に現れたのは、首にヤイバーと同じようなマフラーを巻いた猫の着ぐるみ!

その名も仮面ヤイバーの相棒 ニャイバー。

ヤイバー ニャイバー ダブルパーンチ!
ヤイバー ニャイバー ダブルキーック!!

こうして、無事に対象を確保することに成功。

そして後日、ポアロの戸締まりの際、梓が持っている鍵に猫のキーホルダーがついているのを安室が発見してーー⁉


☆☆☆

●ニャイバー爆誕!(笑)

今回はなかなかにハチャメチャな話でしたが、色んな意味で面白かったです。

着ぐるみの中に入って、対象の人物と格闘し、無事に確保する。

公に安室が戦っているところを見せられないですし、着ぐるみの中に入って戦うというのもナイスなアイディアですよね。

着ぐるみには大抵身長制限とかがあるんですが、そのあたりはファンタジーということで。

猫の着ぐるみに、ヤイバーと同じようなマフラーを巻いて「ニャイバー」と名乗る安室。

台本をめちゃくちゃにされて焦る司会のお姉さんに、ひそひそ話をするニャイバーも可愛かったです。

このマフラーの色が「赤」なのかどうかがちょっと話題になっていましたが、ヤイバーと合わせるなら「赤」が有力ですよね…

しかし、安室は赤がNGなので、本当は別の色だった可能性もありそう? 青やオレンジなど。

ニャイバーがカラーで描かれたりグッズ化することがあるのなら、その真相は明らかになる時がくるかも…?

ハロとニャイバー、ゼロティのオリジナルキャラのグッズ計画が進んでいたらうれしいです。

そしてニャイバーのパンチの本気具合(笑) ヤイバーがちょっと引いてしまうくらいなのは面白かったです。ボクシングに長けた安室の本気のパンチ…着ぐるみが変形するくらいですし、痛そう(笑)

そしてキックもここまで飛び上がってキックするのはヒーローショーでなかなかないと思いますが、安室の身体能力のなせる技ですねー。

こっそり戦闘員に変装して対象の人物を確保する風見もよかったです。

「かわいさと強さ」…まさにニャイバーのこと。ある意味安室のことも意味してそう(笑)

●歩容と米花百貨店

そして、特定の人物を追跡する際にポイントとなる「歩容」は、よく「科捜研の女」とかに出てくる「歩容認証」などでおなじみのワードだったので、すごく分かりやすかったです。

今回は着ぐるみの中に入っているため、姿が変わってしまったのですが、この「歩容」によって突き止めてしまうという手法でしたね。

単なる尾行であれば、服装や背格好で追跡できますが、途中で着替えたりされたら確かに「歩容」は重要になってきますね。


そして「米花百貨店」に逃げ込んだ対象の人物。

この百貨店、実は以前原作67巻「危機呼ぶ赤い前兆・黒き13の暗示・迫る黒の刻限・赤く揺れる照準」に登場していて、安室にも縁がある場所。

憎き赤井秀一に変装して、キャンティに狙撃させられかけたという、安室にとっては複雑な場所かも(笑)

ポアロの鍵のキーホルダー

ラストでは、ポアロの戸締まりの際、安室が梓の持つポアロの鍵にニャイバーのキーホルダーがついているのを発見!

あの出来事の後、かわいさと強さで大人気のキャラにまで成長したニャイバーのことに触れるほのぼの後日談。

ある出来事がきっかけで、爆発的に人気になる…というのは『ゼロの執行人』の安室を思わせますね。


そして、ニャイバーのキーホルダーは梓が買ってきて付けたのではなく、マスターが買ってきたのをつけた…というのがポイントですよね(笑)

梓がニャイバー好きではなく、マスターがニャイバー好きというところに色々な思惑を感じられます。

「安室さんはこーいうの無縁でしょうけどね。」と言う梓。

まさか人気に火がつくきっかけとなった出来事の張本人が安室だったとは…その真相を知る者は風見を含めごくわずか…でしょうね(笑)

さて! 27・28合併号からは『警察学校編 萩原編』がスタート!

どうやらコロナの影響でサンデーも合併号が増えるらしいですね。漫画家の皆さんも体調には気を付けて連載を続けてほしいです。

萩原といえば、松田絡みのエピソードや、警察官を目指す理由、RX-7の話など…色々とありそうなので楽しみです!