コナンめも日和

「名探偵コナン」についてサンデー中心に書いています。

FILE1050 弟子で、魔法使い

週刊少年サンデー2020年16号掲載


注目の新シリーズ第4話 解決編!


集合表紙!

サンデー61周年創刊記念号!

ということで、センターにコナンくん。

サンデーで集合表紙というのも久々ですね。昨年60周年の時は何もなかったので、あえて1年ずらして記念号に。

確か昨年マガジンがこの時期に集合表紙をやっていましたね。

ゼロティの安室さんも表紙にちゃんといますね。


プレゼントページは、1号表紙になったパーティー衣装の赤井&コナン!

そして、扉は後ろを振り返るコナン。事件の鍵となるアイテムがずらり。そう、除光液も………


☆☆☆


犯人だと疑われるパティシエの初根。

しかし、コナンと世良は犯人は別にいるとして、ケーキの毒殺トリックを再現する。

犯人は自分のケーキに毒を振りかけ、立ち上がった時に 被害者の花崎のケーキにのった苺を傾けることで、
花崎が犯人の毒入りケーキと入れ換えさせるというトリック。

つまり、犯人は櫛山だと指摘する。

書けない油性マーカーを持っていたから、犯人ではないと主張する櫛山だが、世良は除光液に浸けることでマーカーが復活することを証明。

動機は、礼美の気持ちを櫛山に向けさせるために、飲みかけの缶ジュースやお菓子を盗んでいたが、それを花崎に見られ、金も要求されたため。

コナンと世良に向かって椅子を振り回す犯人だが、世良はコナンを守ろうと抱きつき、蘭が椅子を蹴り飛ばす。

そう、世良の目的はAPTX4869の解毒薬が入ったケースを手に入れること。無事に手に入った世良はメアリーに連絡。

メアリーは体が縮んだロンドンでの出来事を思い出す。ウィンブルドンの試合を見ているとコナンが登場してーー⁉


☆☆☆


●毒を巡る事件トリック


世良ちゃん、残念でした。

解毒薬だけを別にしておいたコナンの方が一枚上手でしたね(笑)

そして、ロンドン編とやっぱり世良の来日は繋がっていましたね!!


と、色々気になるポイントはあるんですが、まずは今回の事件のトリックなどについて。

犯人は当初の予想通りの櫛山。

除光液でマーカーを復活させるトリックと、ケーキを入れ換えて被害者に食べさせるというトリックの2段構えでした。

入れ換えてさせるには、ケーキの苺を傾けさせる必要があったんですが、
まさか犯人による力業だったとは(笑)

暗闇の中で苺だけを傾けさせるのもなかなかのテクニックですよね……

そして「111」の電話番号にかけると、数秒後に折り返しの電話がかかってくるサービスを使ったトリックも。

世良が「ある電話会社」と言っていますが、調べたらこれドコモだけみたいですね。


そして除光液で復活するマーカーのトリック。

結構これも有名な気がしますが、まさに科学トリックといった感じ。

動機は、花崎が櫛山の弱みを握って金まで要求していたこと。マネージャーってやっぱりわ専属のモデルのこと好きになってしまうんでしょうね…

そして、櫛山は椅子を振り回して逆上。最近の原作の犯人って、結構キレるパターン多いですね(笑)

若狭先生や京極さんが出てくると、犯人の攻撃率高め。

今回は蘭の見せ場とさりげなくのパンチラ!でした(笑)

秘技 かかと落とし! スカートはいている時の足技は気を付けて、蘭姉ちゃん!



●ロンドン編の裏で

前回 ロンドンでベルモットが持っていた薬により、メアリーの体が縮んだことが明かされました。

今回はその後の出来事。

世良の元へ戻ったメアリー。世良は意外にも冷静な対応(笑) メアリーもしかり。

昼間に録画していたウィンブルドンの試合を見ていたところ、TV画面に大きく「ホームズの弟子」と名乗る少年が!

それを見て、昔「ホームズの弟子」と名乗った魔法使いの少年を思い出し、工藤新一本人ではないかと疑う世良とメアリー。


つまり、新一に会って、元の体に戻す薬を手に入れるため、世良とメアリーは日本に来たことが判明しましたね。

そして、71~72巻の「ロンドン編」の後、73巻で世良が登場したこともある意味必然。

世良初登場回の扉にイギリスのユニオンジャックが描かれているのもポイントでした。


それにしても、まさかあんなにコナンの顔がTV画面に大写しになっていたとは、世間的には大丈夫だったんでしょうか(笑) 組織の人間に見られでもしていたら…

日本ではこの少年のことをどこまで放送していたのか気になりますね。



●何でも分かるMI6


そして、強すぎるMI6の調査能力。

MI6の仲間に調べてもらったら、飛行機の乗客名簿に「工藤新一」の名前があったことも、新一に弟がいないことも、日本でも数々の難事件を解決していることも、この半年で代わりに顔を出す少年のことも……

全部そんな簡単に分かってしまうの⁉⁉⁉

MI6恐るべし。

現場に顔を出す少年って、どうやったら調べられるんですか(笑)

メアリーが気軽にMI6に連絡取っているのも、まだ組織に潜入されていないか、絶対の信頼ある仲間にのみ連絡しているからとかですかね…

あっという間に、江戸川コナン=工藤新一にたどり着いてしまいました(笑)

元々正体を知っている前提でコナンに接触するのは、灰原と同じパターン。

これでまたコナンの正体を知る者の人数が増えましたね…

コナンが明かさないだけで、赤井さんもコナン=新一だと知っている人物のひとり。

赤井さんはどのタイミングで知ったんでしょうか。77巻『工藤優作の未解決事件』では沖矢昴の姿で「なるほどそういうことか…」と言っていましたが、個人的には工藤邸を貸した時点でもう確信していた気はしますね。


とにもかくにも、世良とメアリーの目的がはっきりした今回のシリーズでした。


●今後の展開

ロンドンにいたメアリーがどうやって日本に来たのかは謎ですが、やっぱりMI6の仲間に頼んで 秘密の輸送ルートでやってきたのか、
もしくは『紺青の拳』のアーサー・ヒライくん方式で運ばれてきたんでしょうか(笑)

世良が新一のことを「魔法使い」と呼んでいる本当の理由…もはっきりとは描かれていませんが、ママの姿を元に戻せるかもしれない人間だと確信してそう呼んでいるのかもしれないですね。

そして、謎解きによって口内炎が治ったコナン。そんな簡単に治らないよとツッコミつつ、綺麗にオチはつきました。

最近4話完結が多い原作のシリーズ。これはアニメ化する時、前後編か前中後編にするのか難しそう。

前後編だとどこかしらカットせざるを得ないですし、前中後編の場合『迷宮カクテル』みたいにちょっと間延びした感じになるので、見せ方を工夫する必要が出てきますし。


次回の掲載は19号。4/8(水)発売予定。

17号 18号はゼロティこと『ゼロの日常』が久々に連載再開!という感じで、意外にも休載期間は短め。

映画の公開時期にきちんと原作もタイミングを合わせてますね。

ゼロティは鶴山のおばあちゃまと赤いケーキ作りと、なかなかカオスな予感がしますが楽しみな内容。

安室さんと赤の組み合わせはNGなので…どうなってしまうんでしょうか(笑)