ゼロの日常 TIME.41 思い出の料理
週刊少年サンデー 2020年17号警察
ゼロティ連載再開!
40話が載ったのが昨年の9月なので、約半年ぶりの連載ですね…
単行本も切りよく4巻で終わったので、巻末の予告を見るまではもう連載がないんじゃないかと思ってしまう時がありました(笑)
さて、今回は「赤いケーキ作り」です。
扉はパティシエ安室さん。
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ポアロにて、鶴山のおばあちゃまに頼まれて、思い出の赤いケーキ「レッドベルベットケーキ」を作ることになった安室。
梓と一緒にケーキを順調に作り進め、ようやく完成!
「すごくおいしい」というものの、浮かない表情の鶴山のおばあちゃま。
当時の味を再現するのは難しいのかも…と痛感した安室だが、ココアパウダーを見て何かに気付くーー
後日、ポアロにやってきた鶴山のおばあちゃまがレッドベルベットケーキを食べたところ、昔食べた味の記憶がよみがえってーー⁉
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●赤いケーキ
警察学校編は青山先生がネームから作っていたので、青山先生感がありましたが、ゼロティはやっぱり新井先生の雰囲気たっぷりの内容になっていますね。
赤いケーキってどんなケーキだろうと思っていましたが、検索したらいっぱい出てきましたね、「レッドベルベットケーキ」。
「赤いケーキ」を作ると言われて、少し不機嫌な安室。「赤NG」の安室にとって、赤いケーキを作るなんて苦行みたいなもの(笑)
ちゃんとケーキの作り方を紹介しているのを見ていると、TVシリーズのハムサンド回『安室に忍びよる影』を思い出してしまいます。
赤いケーキを食べるときに、安室がこっそり「色はともかく」と言っているのがちょっとツボですね。
しかし鶴山のおばあちゃまは「おいしいけれども、昔食べたものより酸味や苦味が少ない」と指摘。
そこで、安室が編み出したのが、食紅を使わずにケーキを赤くする手法。
●理科の実験
後日、鶴山のおばあちゃまにレッドベルベットケーキを食べてもらうと、脳に浮かんだのは昔のダンスホールでの思い出。
実はケーキに使うココアパウダーにビネガーを加えることで、赤く変化させたという、まさに科学トリックみたいな手法を使ったのでした。
酸性とアルカリ性で赤と青に変化するという話。以前原作で『ギスギスしたお茶会』のエピソードで使われたトリックもそんな感じでしたね。
あの話にも安室が登場していましたし、科学実験的な要素も安室の得意分野みたいになってきましたね(笑)
なんでもおいしく食べやすくなった世の中、昔ながらの味もいいもの。
●思い出に勝る調味料はない
最後に安室が「思い出に勝る調味料はありませんから…」と言っている場面、ちょっとコナンの締めにありそうな雰囲気ですよね(笑)
そしてラストに安室の「思い出の料理」について触れる梓。
思い出したのは、警察学校でのちょっとホロ苦い日々……
前回の花見回で「彼ら」を思い出し、
「警察学校編」の連載で、食事の場面を挟みつつ、
今回 警察学校での思い出の料理を思い浮かべるーー
という凄く自然な流れになっていますよね。
しかも今回は「赤いケーキ」つまり、「赤井家ーキ」
ーー赤井家!!!
と、劇場版公開が迫る中、さりげなく赤井家というワードを入れてくるのもなかなかに高度なテクニック(笑)
いろいろと心配ですが、本当に劇場版公開されてほしいです。
さて、次号は迷い犬の話!
ハロが久々に絡んでくるんでしょうか…楽しみです!
次々号は原作再開ですし、こちらも楽しみです。