ゼロの日常 TIME.39 頼んだぞ

今週のゼロティは、あの『心のこもったストラップ』回の裏側を描いたエピソード！

哀ちゃんが大切にしている比護さんのストラップが、ひょんなことから別のストラップと入れ替わってしまい、コナンと探偵団、安室がストラップ探しに奔走するというストーリー。

原作に風見が初登場したのもこの話。

風見は最初『純黒の悪夢』のオリジナルキャラでしたが、青山先生が気に入って原作に出したり、『ゼロの執行人』に登場したりと飛躍の激しいキャラでもありますね。

扉は、RX-7の運転席からウインクする安室！

例のチャイナ服を着ているので、こちらも「ゾクゾクするほど寝心地が良い」という台詞でおなじみの『心のこもったストラップ』回の一場面ですね。

☆☆☆

クロスワードパズルを解くのが好きな風見。

風見曰く、コツコツ積み上げる感覚が好きで、時を忘れさせてくれることが魅力なのだという。

そんな風見に安室から連絡が。

とある電車に乗り込み、ガラス窓に息を吹きかけるという突然の任務に、焦りながらも果敢に挑む風見の姿が描かれる。

そんな風見は今日もクロスワードを完成させるーー

☆☆☆

風見とクロスワードパズル

完全に『風見の日常(ユーヤの日常)』でしたね(笑)

風見がクロスワードパズルを解くのが好きだとか初耳でした。今後登場機会が増えるなら、クロスワードネタも入れてきそう。

フサエブランド
ウロの争い

日々過ごしながらクロスワードのマスを埋めていく演出っていいですね。

風見が部下とともに過ごしている日常も描かれているのも、風見の違った一面が見れていいですし。

神奈川で協力者と接した後に、片手にクロスワード、片手にサンドイッチというリラックススタイルも人間味溢れていますね。

☆☆☆

頑張る風見

そんな風見に安室から「高崎発湘南新宿トレインの快速車両に乗り込んでくれ」という指示が(笑)

個人的にはてっきり、原作の描かれ方から風見は電車にすでに乗り込んでいるものか、他の電車から乗り換えたものと思っていましたが、そんなことはなく(笑)

電車が到着するまで後5分しかない状況で車を発進させ、改札を突破し、電車にギリギリ乗り込むというハラハラドキドキの展開に。

車掌さんのアナウンスで「駆け込み乗車はおやめください」「車内で携帯電話のご利用はおやめください」と言われながらも、
駆け込み乗車をして、安室と携帯電話で通話する風見ーー

一見シュールなんですが、風見自身は頑張っている！

がんばれー風見ーと応援したくなる状況ですね(笑)

電話の通話をイヤホンに切り替えて、さてここからが原作に登場した場面。

ここにたどり着くまでに本当に色んなことがあったとは…(笑)

そして窓ガラスに息を吹きかける展開になる訳ですが。

このあたりは原作のコマ割りも意識したものになっているので、見比べてみると面白いですね。

特に風見が周りをキョロキョロしている場面はそのまま(笑)

「よしだゆうと」と書かれているのを報告して、電話を切られる風見。

「悪かったな…」と言って電話を切る安室も原作通り。

ちゃんと無言で切るんじゃなくて、一言添えて電話を切っている安室。『ゼロの執行人』の電話ボックスの場面を思い出します。

しかし今回は潮干狩りをしている砂浜に立つ安室の後ろ姿が描かれているのが印象的ですね。

電車の中、「密閉空間にいる風見」とは対照的に、「解放感のあるさわやかな構図」でおそらく意図的に描かれていますね。

安室透…その後ろ姿だけで感じる圧倒的な存在感。

今回安室の出番は極端に少ないですが、この場面で読者に効果的に印象付けるというテクニック…

電話の後、風見はクロスワードパズルの答えにたどり着く。

「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや」

まさに安室と風見の関係性を描いたようなことわざがパズルの答えとなり、風見は幸せを噛み締める…

色々大変なことがありましたが、風見は実に「務まっている」活躍ぶりでしたね(笑)

風見お疲れ様…と言いたくなります。

☆☆☆

風見の名前

今回の話はこれで終わり…という訳ではなく、もう1つオチが。

ポアロで梓がクロスワードパズルに取り組んでいて、
安室に答えを確認する流れ。

その答えが「風見」、風見鶏のことでした。

「いつも風に立ち向かって走っている…そうだよな、風見！」
と風見のことを労う安室が描かれているのが素敵ですね。

クロスワードパズルを通じて、気づかぬうちに風見と安室はお互いのことを意識している、そんな2人って良い上司と部下ですよね。

人使いが荒いなぁと思いながら、風に立ち向かって走っている風見のコマで締め。

41号までゼロティの連載はお休み。

42号 9月12日発売号から連載再開！

休載前に今回のような良い話が載っていて、ちょっと嬉しかったです。

ちなみに、あと1話で4巻収録分ですね。

センターカラーで警察学校編がスタートでしょうか⁉

36・37合併号から41号まで休みということは、5号分原作の連載があるということ！

5話完結の長編になるんでしょうか?

安室、ラム関係、メアリー…一体誰が登場するのか楽しみですね。

週刊少年サンデー 2019年35号(2019年7月31日発売) [雑誌]