コナンめも日和

「名探偵コナン」についてサンデー中心に書いています。

FILE1057 暗号の理由

週刊少年サンデー2020年34号掲載

「小五郎トイレに紙がないシリーズ」解決編!

今回の事件名って、こんな名前だったんですね(笑) ちょっとコメディ色強め…(笑)

扉はコナンの背景に森、そしてスコップ。

いつも「シリーズ解決編」表記ですが、今回は「シリーズ最終話」ですね。


☆☆☆

トランプの暗号を解いたコナン。

カードのマークを英語にして、カードの数字通りに頭から数えたところにあるアルファベットをつなげると……

「屋根裏にいるから助けに来てくれ 犯人は緋美」

つまり、弟の風悟に対して、「妻が犯人だから気付かれないように屋根裏部屋まで助けに来てくれ」と。

ボーガンで襲われ逃げる貫康。血痕が消えていたのは、緋美が廊下の血痕を辿るも、途中でヨーコが追ってきていることに気付き、ブランケットを敷いて足で押さえながら拭き取っていったため。

緋美は探すフリをしながら、屋根裏にいる貫康を脅していた。一方、風悟はわかっていて知らないフリをしていたという…

そして、宝華は別荘に埋められていると推理。長袖でサングラスをかけていたのは、貫康にDVを受けていたため。

一方、小五郎の暗号は、麻雀の「国士無双」「九蓮宝燈」があと1牌来ると上がれる聴牌

「北(ペー)」の牌と「八(パー)」の牌が欲しい… 「紙(ペーパー)が欲しい」という意味に。

そして脇田はコナンに意味深なことをーー⁉


☆☆☆

●脇田の台詞の意味


「まぁそこに在るべき物が無くなっていると…気になりやすからねぇ…」

「そう…例えば…将棋の駒とか…」

唐突に出てきた脇田のコナンへの台詞。

脇田の言う「将棋の駒」とは、17年前の羽田事件で現場から消えていた将棋の駒のことでしょうね。

この間若狭先生がうっかり落とした駒を安室が拾って、若狭先生が取り返した件は脇田は知らないでしょうし…

脇田は羽田事件絡みでコナンに鎌をかけたけれども、コナンは無反応。

そもそもこの間の若狭先生の将棋の駒の件、コナンは知らないですし。さらに羽田事件の将棋の駒のことも全く知らないですし、こういう反応になるのは自然ですよね…

脇田先生が将棋の駒らしきものをズボンの後ろポケットに入れていることは知っていそうですが。

羽田事件の現場から将棋の駒が消えたことは、安室や読者は知っていますが、コナンは知らないので、コナンはこのことをいつ知るんでしょうか。

なぜ脇田は唐突に将棋の駒の話を出したのかというと、やはり羽田事件に絡んでいるから? ジンが羽田事件を「RUMがしくじった」と言っているのは、ある人物に現場から重要な証拠品を持ち出されて逃げられてしまったから…という可能性もありそうですね。

その人物は浅香…おそらく若狭先生で、やっぱりRUMは脇田ということになりそう。うーん…

しかしRUMが脇田だとすると、コナンは本当に警戒してない様子。今回の件でも、コナンは脇田のことをただの隣の寿司屋のおっさんだと思っているんでしょうか(笑)

そしてRUMが脇田だと気になるのはあの前歯… まさか着脱式⁉(笑)

次回は99巻のラスト1話……ついに100巻に突入するので、RUM関係で何か進みそうな予感。


●安室と梓

ラストは紙を待つ小五郎か、紙が来てひと安心な小五郎だと思っていました。

が、小五郎の出番なし!

小五郎放置でちょっと悲しくなりました。今回の話は小五郎で始まったのに、ラストは何も無しとは…


ラストはなんと安室と梓!

この間の事件の若狭先生を盗撮した写真を見ている安室。それを「カノジョさんですか?」とからかう梓。

からかい上手の高木さんではなく、からかい上手の梓さんといったところ。

仕事中に何度も見てるって…安室は若狭先生のことを怪しんでいるんですねぇ。将棋の駒の件で、羽田事件の犯人だと思っているみたいですし。

もし若狭先生がRUMなら、バーボンがRUMの写真をずっと見ているというおかしなことになるので、やっぱり若狭先生は浅香かな。

脇田はまだ黒田管理官や若狭先生に会ったことないので、会った時に話がさらに動き出しそう。

●エースの真相

貫康が風悟を「エース」と呼んでいた理由が全くわからなかったのですが、まさかの真相でした(笑)

実はスペード ハート クラブ ダイヤの最初の文字「S」「H」「C」「D」を並べかえると……

SDHC」カード。

つまり、SDカードより「容量の大きい」メモリーカードになる。

ーーって、さすがに無理があるんじゃ(笑)

この謎、誰か解けた人がいるんでしょうか。

風悟が塀島プロデューサーを「エース」と呼んでいたのは、SDHC(カード)が「記憶力がいい」という意味もあるから。

風悟が4日たって屋根裏部屋のことを思い出したのは、実は演技で、最初から暗号の答えがわかっていたという根拠になっていたんですね…

緋美と風悟は共犯関係みたいなものですが、3話完結の話で共犯ネタを使ってしまうのはもったいないような。しかも、青山先生は基本的に共犯にはしないので、なぜこんな展開になってしまったんだろうと思ってしまいました。

しかも今回の話、コナンと脇田の推理で終わってしまっていて、「この推理は正しかったのか」どうかが後日談で明かされなかったのも、ちょっと気になりました。

おそらく推理は正しかったんでしょうけども、動機などちょっと何かしらの補足が欲しかったかも。

でも、安楽椅子探偵ものって、探偵が推理して後はお任せみたいな展開も多いので、これでいいのかもとも思ったり。と少しもやっと。

●次号は…

次号からゼロティ!

またしてもキャメルとのお話。しかもサウナ…という熱い話になりそうです(笑)

原作は36・37合併号から連載再開。

ゼロティ1回掲載したら、翌週に連載再開ということでひと安心。一体どんな展開が待っているんでしょうか……楽しみです!