名探偵コナン 警察学校編 CASE.8 亢竜有悔

週刊少年サンデー2020年29号掲載

萩原編 第2話！

前号に引き続き、表紙で登場。
シリーズを重ねるごとに、表紙に登場するキャラが増えて、降谷 松田 伊達 萩原の4人に。

前号4人だったので、今回はどうなるのかと思っていましたが……今回も4人でした！ 諸伏は登場せず。

諸伏が表紙に登場するのは、やはり「諸伏編」でしょうか。

4人並んでハイ、チーズ。撮影しているのは諸伏? こういった思い出の写真も、伊達のロッカーに残されていたりするのかも。

今回は諸伏がいなくても違和感のないシチュエーションの表紙にしていますね。

亢竜有悔(こうりょうゆうかい)

今回のサブタイトル。高いところに登りつめ、栄耀栄華の頂点に達した者は、その身を慎まないと、大きな失敗をして後悔することになる…という意味。

萩原の父親が手を広げすぎたことで工場が倒産したように、萩原も順調すぎると「破滅への入り口」なんじゃないかとブレーキがかかる… 今回の四字熟語もおおよそ萩原のことですね。

扉は、厳しい訓練の中でも涼しい表情の萩原。

☆☆☆

爆発物処理班へのスカウトに対する不安を口に出し、ブレーキがかかる萩原。

一方、アクセルしか付いていない松田。

バイクショップを訪れた諸伏、そして知らずにこっそり付いてきた伊達ともにタトゥーの男性に関する聞き込みをするが、情報は得られず。

たまたまいた客から、金物屋の入江ではないかという情報を得るも、写真を見せてもらった諸伏は思い詰めた表情に。

ーーと、そんな中、アクセルとブレーキを間違えてトラックに追突した車のバンパーが挟まってしまい、トラックに引きずられる事態を目撃！

トラックの運転手は気を失っており、伊達と諸伏はソバ屋のバイクを借りて追跡！

萩原は降谷とともに、修理中のFDの元へ。後ろのトランクで眠っている松田を発見し、3人でFDに乗り込み、例のトラックを追跡開始！

トラックにFDを物理的にぶつけても止まらない！

そんな中、松田はダッシュボードからパトランプを取り出してーー⁉

☆☆☆

●RX-7大暴走！

前回意味ありげに登場したRX-7ことFD。

後に佐藤刑事の愛車になることも判明しましたが、そんなFDが今回 暴走トラックを止めるために大暴走(笑)

トラックの側面に車ごとぶつけて止めるって、もはや『探偵たちの夜想曲』ですね。

降谷はこの出来事があったから、『夜想曲』では自分の車を犯人の車に突っ込ませるということもやってのけたんですかね(笑)

リアウィンドウがぶっ飛ぶFDは『ゼロの執行人』を思い出しますね。

そしてFDの後部座席に乗っている降谷零という新鮮な光景も。車を運転するのは、もちろん萩原。助手席には松田。

助手席に乗る松田…まさに萩原の相棒といった感じですが、この4年後、同じ車の助手席に乗る時が来るんですよね…

佐藤刑事の車の助手席に。あの時、松田は乗っている車がかつて萩原が運転したことのある車だと知っていたんでしょうか。助手席で萩原への届かないメールを打っていましたし…

ーーあの時、萩原が運転した車に今乗っているぜ…

そんな松田の言葉が聞こえてきそうな気もするような。

●松田と萩原

と、そんなことを思いつつ、冒頭の松田と萩原のやりとり。

爆発物処理への誘いに対して、松田の答えは「迷ってんなら止めときな…」

松田は無理に萩原を誘った感じもなく、判断を委ねている感じでしたね。まさにアクセルの松田とブレーキの萩原…本当にバランスのいいコンビ。

真剣な話には「陣平ちゃん」ではなく「松田」呼びなのもいいですね。

萩原が爆処に行くことに決めたきっかけは一体何になるんでしょうかね。

●諸伏の両親の事件の手がかり

「ゴブレットのタトゥー」を入れた男を捜しに、バイクショップを訪れた諸伏と伊達。

金物屋の入江が怪しいとのことですが、諸伏の表情を見る限り、昔見たのは「ゴブレットのタトゥー」ではなく、何か別のものだった可能性が出てきましたね。

それにしても、このバイクショップ タトゥーを入れた人多すぎ。

ちょっと『黒の組織の影』シリーズの「光る大きなトンカチ」の話を思い出しますね。あの話も、実際はトンカチではなく全く違うものでしたし。しかも、タトゥーショップも出てきて 本堂瑛祐が怪しい回でしたね(笑)

他に手がかりが得られそうなタイミングで事故が発生したため、今後進展があるのは「諸伏編」になりそう。

ソバ屋のバイクに一緒に乗って追跡する伊達と諸伏…この組み合わせもいいコンビですね。「松田編」の時に伊達の肩に乗って連係プレーしていましたし。

そして諸伏が電話したのは降谷…信頼されてますね(笑)

●アレできるか?

暴走するトラックを止めるため、教官のFDを発進させる萩原。

教官のFDの修理を頼まれた松田はトランクで居眠り中だったのも、松田らしいところ(笑) 修理が思いの外早く終わって休んでたんでしょうね…

入校者の車の運転は禁止されているけれども、車を大暴走(笑)

松田「おい萩原… アレできるか?」

萩原「上等…」

今回萩原は一体何をしようとしているのか(笑) 「アレ」だけて通じ合える二人って、本当に「わかっている」感じがしますね。

トラックにバンパーを挟まれた車のサンルーフを開けさせる松田。

降谷の首元を掴んで、これはサンルーフを開けた車の中に投げ入れるつもりですね(笑)

そしておそらく、その後FDを肩輪走行させて、松田をトラックの運転席に侵入させ、トラックを止める作戦? かなり無茶な感じがしますが、どんな展開が待っているのか次回が楽しみです！

週刊少年サンデー 2020年29号(2020年6月17日発売) [雑誌]