名探偵コナン 警察学校編 CASE.6 虚心坦壊
週刊少年サンデー2020年12号掲載
警察学校編 伊達編の第3話!
伊達編の最終話。
タイトルにある「虚心坦壊(きょしんたんかい)」とは、
「わだかまりがない心」という意味で、この話を終えた伊達の心情を表していますね。
扉は制服姿で敬礼している伊達。
☆☆☆
コンビニ強盗に遭遇した降谷と伊達。
後ろ手に結束バンドで拘束されるも、靴ヒモの摩擦熱を利用して、バンドを外すことに成功!
降谷は強盗の狙いがATMの現金補充の金だと見抜き、伊達は閉じ込められた倉庫からの脱出を考えることに…
一方、松田達3人は、萩原から伊達の過去について聞きながら帰る途中、コンビニの看板が奇妙に光っているのを目撃。
松田達は何かを察し…
その後、現金補充のために警備会社の車がコンビニに到着。
強盗が銃を構えた瞬間、松田達と警察学校の学生が大勢コンビニに突入し、強盗達を制圧!
萩原は伊達に過去の出来事の真実を語りーー
☆☆☆
●警察学校組の連携プレー
降谷&伊達
松田&萩原&景光
今回はコンビニに拘束された2人と、外にいた3人とバラバラに分かれてピンチに陥った彼らでしたが、
みごとに降谷の機転によって事件解決に導きましたね!
コンビニの明かりを利用したモールス信号に松田達が気づいたからよかったものの、彼らがコンビニの前を通らなかったら大ピンチでした。
結束バンドを靴ヒモで解くのも、強盗の狙いに気づいたのも、配電盤でモールス信号を出すのもなかなかとっさにできることではないので、さすが降谷さんといったところ…(笑)
顔を見られたら皆殺し…ってなかなかヘビーですよね。
「チョリース♪」とサングラスとラフな格好でコンビニに現れる松田達。
この「チョリース♪」は、青山先生が書いた文字(を新井先生がトレースしたのかな)!!!
「チキってる」…チキン野郎とか臆病とかの意味。
「刑事役的なテキーラ」(笑) 松田刑事の元ネタは「ジーパン」刑事でしたし、景光の方はコードネーム「スコッチ」ですし、ちょっと絶妙なラインを突いてくる小ネタ(笑)
今回も5人の活躍によって事件解決! そして過去にひとつの真実が明らかに…
●伊達の父親
昔伊達の父親がコンビニ強盗に暴行されていた現場に、偶然居合わせた萩原。
実は伊達の父親は、先に警察を呼んでいて、警察が来るまで店先で男を足止めするために土下座をしていた…
一方の視点からでは見えない真実ってありますよね。
ちょっとした勘違いから、殺人事件に発展することもあったりする…
伊達が長年父親に抱いていた疑念が解け、もう一度向き合える時間を作ってくれた仲間に感謝。
「誰も傷付けてたまるかっていう…警察官のハート」
警察官だった伊達の親父さんにも、もちろんあった正義のハート。そのことに、伊達が警察学校に入って気付くというのもいいですね…
でも、その数年後の伊達の父親のことを思うと、どうもやりきれないですね…
現在は清掃員として働く父親に電話する伊達。
しっかり爪楊枝をくわえて、親父を尊敬する言葉。
伊達編1話の頃は、爪楊枝をくわえることに対して父親を連想するからか、複雑な思いを抱えていましたが、無事に吹っ切れたようで本当によかったです。
●次号からは原作連載再開!
警察学校編は毎話ストーリーが練られていて、3話完結でうまくまとめられているのも、青山先生がネームを切っているというのも大きいですね。
そんな青山先生手がける原作が次号から再開。
表紙はコナン&世良&メアリーという珍しい組み合わせ。
コナンはまだメアリーときちんと会って話したことはないので、その時はいつか来るんでしょうか…
パーティーで異変…何が⁉
さらに、警察学校編 松田編&伊達編のネームノートの全サもスタート!
ネームノート、さざ波以外は全サなので、やっぱり抽選より全サが嬉しいですね。
次号が楽しみです!