FILE1031 ヤバイ感じが
長野雪山編 シリーズ5話! 解決編!
長野の雪山にある教会で起きた連続殺人事件もついに解決編に。
話をどうやってまとめるんだろうと少し不安に思っていましたが、また新たな謎を残しつつ、幕を閉じましたね。
書斎に籠城中の西野と、説得に応じる郁絵。
西野からのメールにより、書斎に侵入した藤出だったが、事態は一転…‼‼
事件の真犯人が暴かれ、トリックや暗号もコナンや小五郎、安室、脇田によって明かされる。
吹雪がおさまり、ようやく教会に長野県警が到着し、諸伏警部は安室と……⁉
☆☆☆
一連の事件の犯人。
さて、事件の犯人は多くの方が予想していた通り、西野でした。
しかし、西野は書斎でどうやって藤出を殺すのかと思っていましたが、
直接メールで呼び出して屋根裏から侵入させ、西野自ら毒を飲んで藤出に罪を着せるとは予想外でした。
突然叫びだして勝手に毒を飲もうとして…藤出は一体何を見せられているんだ、といった感じですよね(笑)
「殺さないでくれぇぇ‼‼」て急に叫んでいる西野はちょっとシュールな感じ。
西野が藤出のバッグから飲み物を貰っていたのはこの「書斎でチェンジ」の他殺に見せかけた自殺を実行するためだったんですね。
さらに書斎には新たな暗号も落ちていて、解読すると「パーフェクトゲーム」…これが後に動機に関わってくるワードに。
これで西野は藤出を犯人に仕立てて自殺するかと思いきや、天井から「ドヤドヤ」コナンたちが登場し、推理ショーの開幕(笑)
コナン、小五郎、安室、脇田…探偵が4人もいるので、次々に推理を披露。
西野が反論するものの、どんどんトリックを暴かれていくこれまた凄い光景に(笑)
西野もまさか、探偵は小五郎だけかと思いきや、頭の切れる人間が4人も来るとは夢にも思わなかったかも。
和田と川崎が殺されたのは、クジにより必然的に選ばれるトリックを仕組んでいたから。
9等分に破ったクジのトリックは、破り目を頼りに引き当てるもの。
ミントタブレットのクジは、右手にもう1個中身の入ったケースを入れていたため。
大方の予想通りのトリックでしたが、ガラスの割れる音はスマホから。
スマホの音を使うのは、鵺事件のヒィィンの鳴き声を思い出しますね。
川崎が毒殺されたのは、スマホについた蜂蜜を触ってしまい、その手を洗う時、毒を塗ったハンカチを口にくわえているクセを利用したトリック。
唇についた毒と一緒に水を飲んでしまう…なんとなくこの間の「刑事48」殺人事件の毒殺トリックを思わせる部分もありますね。
あの話では、ストローに取り付けた毒付きストローキャップのトリックでしたが、今回は川崎の「唇」がキャップの役割を果たしていたんですね。
☆☆☆
川崎の正体。
小五郎のおっちゃんが珍しく言い当てていましたが、川崎は実はマジシャン。
小五郎の刑事時代の話もチラッと出ていたのが嬉しかったです。
トランプの一番上の札を「トップ」って、スルーしていましたけど普通の人は言わないものなんですね。
安室がトランプを持ち出したのは、川崎がマジシャンだと気付かせるためのアイテムだったとは。
そもそも川崎の職業はバーテンダーなので、バーのお客さんに手品を披露する機会も結構あったのかもしれませんね。
こっそり抜き取ったり戻したり、スリのような手さばきが必要になるこのトリック。
マジシャンといっても、手品が得意か手先が器用であれば可能ですし、ある意味川崎が犯人だという根拠を見つける小ネタみたいなものですね。
例の暗号を解くカギは、9=「野球」
背番号の順に読んでいくこの暗号…普通に1話の段階で解けた人ってホントに凄いですよね(笑)
さあプレイボールだ
トイレでワンナウト
風呂場でツーアウト
書斎でチェンジ
パーフェクトゲーム
犯人からのメッセージ通りに犯行が行われていく…この通りに事件を起こさなければいけないので、西野は必死だったでしょうし、もう西野といえばいつも焦った顔をしている印象しかないです。
今回探偵が4人いるので、眠りの小五郎の出番はなし。
・脇田→西野の自殺トリック
・安室→和田のクジ
・コナン→ミントタブレット
・小五郎→ガラスの音
・コナン&安室&脇田→川崎殺害トリック
・小五郎→川崎の正体
・安室→暗号の解き方
見事に4人が連携して犯人を追い詰めていくのは読んでいて爽快ですね。
☆☆☆
犯人の動機も野球絡みでした。
高校時代、長野川中学園VS信濃大学附属高校の試合にて。
地区予選の準々決勝で負けた長野川中学園高校野球部のメンバーが西野たち。
9連続エラー5回コールド パーフェクトゲーム で、その時エラーをしまくっていたのが和田と川崎と藤出。
エースの日原はその後は目が出ず自由契約になり、教会にて自殺…
その原因を作った3人に復讐するのが西野の動機。
しかし、実は3人が日原を思ってのことだったという真実が判明…という西野の勝手な思い込みから起きた殺人でした。
当時西野は大ケガして入院していたので事情を知らなかったとはいえ、後で日原に謝りにいったついでに、西野のお見舞いに行けばよかったのでは…と思ってしまうところも。
前回 部活の話をすると「大抵みんな馬鹿にする」と言っていたのは、このコールド負けのパーフェクトゲームのことでしょうか…
エースの肩を思ってのわざと負けた試合を笑い話にしていたのかもしれませんね。
そもそも、ニッチこと日原が自殺した本当の理由も分からないままな気も。
自由契約になったから自殺したと西野は言っていますが、本当のところはどうなのか分かりませんし、消化不良な感じがします…
☆☆☆
安室透と諸伏警部の再会。
長野県警が到着したのは、事件が解決した後。
しかも安室が諸伏警部と会うのも今回のシリーズのラスト…最後の最後でようやく会うことになりました。
大和警部と由衣刑事が先に安室と脇田の自己紹介をした後、
(大和警部の方言も、由衣刑事とコナンの会話も可愛くて好き)
諸伏警部が登場し、「またお会いしましたね…」と手を伸ばしたのはーー
小五郎‼‼
多くの人が諸伏警部は安室と握手するのではないか⁉と思ったかもしれませんが、ここは小五郎と握手。
このめくり、かなりドキドキでうまいですよねぇ…
握手しようとするとき、同じコマに安室がいるのがポイント。
安室と諸伏警部は一度も言葉を交わさないまま。
しかし、言葉を交わさなくても体で表すことができる。
安室と脇田、どちらもこの時 手を後ろに組んだ立ち方をしているんですよね。
いわゆる警察官としての立ち方らしいですが、警察官に対して無意識に体が動いたのか、あえてこのポーズをとったのか…
自分も警察官だから、警察官同士の挨拶として…?
諸伏警部が立ち去った後、2人ともポーズが変わっているので、あの時だけあの立ち方をしていたのは確かですし。
安室が諸伏警部と会った時、一体どういう心境だったのか知りたいですね。
安室は、諸伏警部が景光の兄だということも知っているけれど、知らないふり。
同じく諸伏警部も安室が降谷零だと知っているけれど知らないふり。
おそらく諸伏警部は黒田に何かを聞かれて察したんでしょうね… それであえて知らないふりをしているのかも。
黒田が諸伏警部に何を言ったのか、いつかは明かされるんでしょうが、またしても謎が増えてしまいました(笑)
お茶会の件と同じく、謎は明かされたものの話が終わるたびに伏線が増えていく状態ですね(笑)
諸伏警部「一刻千金… 一寸の光陰軽んずべからず… (時は金なり… ーーと言いますしね)」
諸伏警部のおなじみのことわざで〆
どれも「時間は決して無駄にしてはいけない」という意味。
一瞬でも諸伏警部は弟の親友 降谷零に会えたことを喜んでいる…そんな心境を表しているのかもしれませんね。
しかし、この発言の裏によぎるのは、「タイムイズマネー」…RUMのメール…
「時は金なり」を並べかえると、「脇田兼則」になるという読者に向けてのヒントも兼ねている…ということでしょうか?
脇田がRUMだと確定した訳ではありませんが、もし脇田がRUMだったら、諸伏警部が安室に挨拶することで、安室の正体がバレる可能性もありましたからね。
ある意味 安室にとっての危機を逃れた瞬間でもありましたね…
これからも脇田の動きには要注意といった感じですね。
16~18号は休載。
19号は4/10(水)発売! 『紺青の拳』公開週に合わせてきましたね。
この間キッドも京極さんも原作に登場しましたし、どんな話が始まるのか想像つきませんが楽しみです!
来週からは『ゼロの日常』連載再開!
夜が更けた頃に起きる安室…一体何が?
トレーニングか何かを始めるんでしょうか(笑)
もしくは久々にバーボンの出番か…?
来週も楽しみです。
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