FILE1021 遺品
VSキッド 妖精の唇編 解決編!
先週平次が和葉キッドにキスをーー⁉
というドキドキの展開の続き。
果たして平次は気づいているのか、気づいていないのか…
結論から言うと、気づいていませんでした(笑)
和葉を目の前にすると何も考えられなくなる平次の思考回路、順調にラブコメ探偵街道をまっすぐ進んでいるみたいですね。
あの瞬間、コナン達が部屋に入ってこなかったら平次はキッドとキスしていたことになったので(おそらくキッドが意地でも止めるでしょうが)、本当に危機一髪でした。
皆が仮眠中、和葉に変装したキッドが部屋を抜け出して宝石が展示されていたガラス部屋へ。
あっさりとガラス部屋に入り、大分溶けた氷の中から宝石を取り出した瞬間ーー
照らされたライト、ガラス部屋を包囲する人影。
諸伏警部(とコナン)はキッドのトリックを全て見抜いていたようで、その上でキッドを罠にはめ、現行犯で取り押さえる算段。
宝石はまだ氷の中にあり、溶けてから盗むのも想定済み。
諸伏警部が堂々と説明しているので、コナンの影がすっかり薄くなってしまっている気もしますが、
キッドを追い詰める諸伏警部は新鮮ですね。
和葉に変装していたことにも諸伏警部は気づいていたようですが、気づいていなかった者もいるようで…(笑)
閃光弾と煙とともに消え失せるキッド。
原作にキッドが初登場した『邂逅』『コナンVS怪盗キッド』のエピソードを思い出しますね…
消え失せたのは、抜け穴を使っていたから…それも見抜いた諸伏警部はさすが。
あえて見逃したのも、キッドが宝石を持ち主に返すことを想定してのこと。
そして、宝石の本当の持ち主がブローカーではないことも見抜いていたようで、何から何まで本当に凄いですね…諸伏警部…
平次も気づいていたようで、ここで見せ場が!
西の高校生探偵 服部平次の本領発揮で、偽のブローカーを追い詰める!
三重県の英虞湾、オリエント効果など、バレバレな嘘でしたね。
しかし、「こっちの方は」すぐに偽者だと分かった…と口を滑らせてしまい、和葉に問い詰められる展開に(笑)
ここで本物の和葉が登場!
やはりずっと今の今までトイレで眠らされていたんでしょうか。
そして「青ノリ」がついていなかったから…と適当な言い訳をする平次…!
平次の告白への道はどうやら、まだ続くみたいですね…
一体どこで平次が告白するのか楽しみですが、もうこの感じだと今度平次&和葉が登場したら、かなりの確率で告白イベントはありそうな予感♪
さて、キッドの行方は…
この察しているジト目コナン、これが今回の話のラストコナンです!
何気に後6ページはコナンの出番なし!
これも何気に凄いような…
今回のキッド編、コナン何か活躍しましたっけ…
完全に諸伏警部に出番を持っていかれていってしまった感じでしたね。
キッドは宝石の持ち主「山本萌奈」さんの元へ…
話そうDAYで言っていた、キッドに会いたいという願いが叶いましたね~
ちゃんとキッドの姿で会っているのがいいですよね。
何気に今回のシリーズ、初のキッド衣装!
前回まではずっと背後霊状態だったので、満を持しての登場ですね。
ピンク色の真珠の物語や、ブローカーの目的、さらにはキッドの狙う宝石ではなかったことも明かして、
宝石は萌奈さんのおばあ様の棺へ…
とこれが今回のサブタイトル「遺品」のことを指しているのかと思いきや、
実はこの後に重大な物語が………
そう、いつものキッド編なら コナンと平次の後日談があるんですが、今回のキッド編はひと味違う…
それにしても今回のキッド編はより一層『まじっく快斗』的な話でしたね。
警視庁にて。
高木刑事と佐藤刑事が例の封筒について会話中。
あの封筒は、伊達刑事に送られたもので、1年も前からロッカーに入れっぱなしになっていたとのこと。
そして、封筒の裏には「0」のサイン。
さらには佐藤刑事の警察学校時代の話…!
伊達さん達がヤンチャしまくったせいで、佐藤刑事の年だけ規律が信じられないぐらい厳しくなったという事実も…!
佐藤刑事の背景に描かれているのは、警察学校時代の降谷、伊達、松田、萩原、そして景光。
ここにきて、原作にも彼らが‼‼
コナンカフェやゼロティの新章告知のピンナップに描かれましたが、原作で描かれるのは初めて。
原作でこうやって描かれると、「公式化」されたというか本当に公式設定だったのか!と嬉しくなりますね。
(その分、色んな矛盾を含んでいるのがこの警察学校時代の同期の方々でもあるんですが)
みんな若いですね…松田は絆創膏貼って、降谷とにらみあっているので、
何かがきっかけでケンカして、伊達らが止めに入った感じですよね。
このあたりの内容が、公式スピンオフ『ゼロの日常』でも描かれそう。
何気に萩原は原作初登場!
松田が「萩原」と呼ぶ場面は昔描かれましたが、萩原研二の顔が描かれたのは原作では初めて。
松田刑事が登場した頃を考えると、登場から15年以上たったこのタイミングで描かれることになるとは本当に衝撃…
先生が描かれると萩原を原作で見たいとずっと思っていたので、これは嬉しい…
さらには、萩原を想って喪に服しているサングラスの松田刑事も!
ジト目な佐藤刑事が松田刑事のことを思い出しているのは新鮮ですね…
今まで松田刑事を思い出すたびに切ない表情をしていた印象が強かったので。
さらにさらに高木刑事から「伊達刑事と松田刑事は同期」という情報が!
佐藤刑事から「松田君」呼びの理由が!
佐藤刑事と松田刑事。同い年か松田刑事が年下と思っていたので、ここでまさかの松田刑事の方が年上に。
そのため「君」呼びの理由も明かされることになったんでしょうね…
『純黒の悪夢』で安室と松田の関係が明かされてから、松田への注目度が再び上がることになるとは、本当に凄いですね…
封筒の中身はスマートフォン。
穴が空き、穴の内側に黒ずんた染み…
読んでいる人はかなりピンとくるはず。このスマホは…スコッチの…
さらに諸伏警部は中国の軍師の言葉を引用した上で、
スマホの持ち主が自分の弟だと見抜くーー
この瞬間…
「スコッチ=諸伏高明警部の弟」
という事実が判明!
スコッチが諸伏警部の弟なのでは…?という推測は以前からたまに出ていましたが、本当に弟だと確定しました。
スコッチの名前が「景光(ひろみつ)」というのは、先生が「とび森」で明かしていました。
しかし、苗字だけはあえて明かしていなかった…
それは既に登場している人物の関係者だったから…
諸伏警部の若い頃とスコッチの顔がよく似ているのも 弟ではないかという根拠のひとつになりました。
諸伏警部が思い出しているのは、ある日々の弟・景光…
兄と同じ警察官になったと写真付きで送られてきた手紙。
東京でアダ名が「ゼロ」の友達ができたとかかってきた電話。
電話をかける幼い景光の隣には、幼い降谷零の姿が!
タンクトップに絆創膏…ヤンチャ感が出ていますよね。
一方景光は礼儀正しそうな雰囲気。
2人は幼い頃の親友だった…というのは本当だったんですね。
この数年後、ギターを一緒に練習、警察官になり、警察学校に入り、組織に潜入、そしてあの出来事がーー
そんなことを考えていると、だんだん胸が苦しくなってきます…
ここにきて、諸伏警部の過去を、スコッチの過去を、安室の過去をどんどん描いていて今回とてつもない情報量ですよね…
そういえば諸伏警部、東都大学法学部卒業なので、長野から出て一時期東京にいたことがあるんですよね。
その時、もしかすると弟に会っていたかもしれませんね。
諸伏警部は35歳、景光は29歳で6歳離れているので、
諸伏警部が大学生の頃 景光は中高校生くらいですし。
ちょうど諸伏警部が警察官になったのは長野なので、弟からの手紙の宛先が長野県なのも納得。
スマホに彫られた「H」の件。
手紙にか書かれている「H」サインは、例のスマホに彫られている「H」と同じ。
景光本人が彫ったのか、もしくは「景光のスマホ」だと分からせるために安室が彫ったのか…どちらともとれますね。
さらに伊達刑事に送られた封筒の送り主も、封筒の裏に書かれた「0」=「ゼロ」から、その東京の友達ではないかと推測。
まさにその通り。
そしてその封筒を伊達刑事が開け、指示通りに諸伏警部に送付する…予定だったんですね。
しかしなぜこんなややこしいことを…と思うんですが、安室は景光の死を警察学校時代の仲間にさりげなく知らせたかったのかもしれませんね…
小包に貼られた紙が滲んでいたのは、やはり景光の死を知った伊達刑事の涙か…?
そのまま諸伏警部の手に渡ることなくロッカーに1年も入れっぱなしになっていた訳ですが、伊達刑事が亡くなってからそのままになっていたのは少しひっかかるかも…
普通なら伊達刑事の家族が遺品を受け取りにくる可能性もあるはずなのに…
なぜ今になってロッカーが整理されることになったのか気になるんですが、
そのあたりは突っ込んではいけない感じでしょうか(笑)
そういえば以前、伊達刑事から送られたメールを安室が消す話がありましたが、
あのスマホ入り小包を見た伊達刑事が安室に送ったと考えるとしっくりくるかも。
…と、考えれば考えるほどに今回のシリーズは深読み可能な仕様に(笑)
その分矛盾も色々と出てきそうな気も…
いやぁ…本当に色々と詰め込みまくりで凄い話ですね。
「平次と和葉のラブコメ」
「怪盗キッドVS服部平次」
「怪盗キッドVS諸伏警部」
「諸伏警部と謎の封筒」
「安室の過去 警察学校時代」
コナンの存在感が薄くなっている気もしますが、いろんな要素が詰まっていました。
今回のサブタイトル「遺品」も、妖精の唇と景光のスマホ、さらには伊達さんのロッカー…とトリプルミーニングくらいになっていますよね。
そしてこの続きは…9週間の休載の後、11月28日発売のサンデー53号にて‼‼
9週休載…
2ヶ月の休載…
どんどん休載が伸びている気もしますが、先生もゼロティの監修や修学旅行編の監修、来年公開の劇場版の監修とやるべきことが山のようにあるので仕方ないのかもしれませんね…
連載再開のタイミングで劇場版タイトル発表!というのもありえるかも。
その分、楽しみは増えまくりなので、連載の再開を待つとともに期待したいと思います!
来週から9週連続で『ゼロの日常』が掲載されることも確定しましたし、来週も楽しみです。
週刊少年サンデー 2018年43号(2018年9月19日発売) [雑誌]
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/09/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る