ゼロの日常 TIME.11 無礼講
初めての表紙&1話以来の巻頭カラー!
今週から2巻収録予定の内容になります。
爽やかな表紙。
サクラを持った安室、背景にはRX-7の姿も。
いかにRX-7が安室にとって重用か分かる表紙ですね。
今週は新井先生曰く「青山先生からプロット」を頂き、描かれた回ということで、
「原案協力」というより「原作」的な話といった方がいいのかもしれません。
しかも安室と風見のバータイム!
原作では、電車の窓に息を吹き掛けるくらいの活躍しかしていない風見なので、
今回のスピンオフで青山先生が風見をどう思っているのか分かる訳ですね。
コナンカフェでは、「壊したRX-7代 稼いでくださいよ…」
サンデーSでは、降谷のハンコを持った安室に対して「自分にも押してくださいよ…」
と鋭いツッコミをしていました(笑)
青山先生的には、安室に振り回されてちょっとした毒舌を披露しつつ、安室に認めてもらいたいキャラなのかな…と思っていましたが、
今回の話を読んで、その印象がより強まりました(笑)
やはり風見裕也というキャラは実に面白い…ですね。
さて、巻頭カラー!
バーにいる安室と風見。
風見の活躍に感謝する安室、感謝する風見。
風見、初カラーですね。
今までスピンオフでは安室しかカラーで描かれませんでしたが、ここにきて風見のカラーが。
もちろん原作でも風見はカラーで描かれたことがありません…
『純黒の悪夢』ではゲストのオリジナルキャラクターだった彼が、
今やグッズになりついにはサンデーの巻頭カラーを飾ることにもなるとは…ちょっと嬉しいですね。
そして彼からがいるのは、プールバー「ブルーパロット」!!!
81巻収録『小五郎はBARにいる』に登場したバーで、バーテンダーの福井柚嬉も今回チラッと登場!
しかしこのバー、元々は『まじっく快斗』に登場する寺井ちゃんのバー。
まじ快2巻に収録されている話に出てきます。
ここに来て『まじっく快斗』ネタも入れてくるとは『ゼロの日常』なかなか油断できない作品ですねー
さすが青山先生プロット回。
ただ小五郎もこのバーに以前来たことがあるので、うっかり安室と小五郎が鉢合わせ…なんて展開もあったりなかったり。
そんな時、安室はどんな反応をするのか…
まぁ彼ならうまくごまかすかもしれないですね。
安室はスコッチソーダを注文。
やはりこういう時もある友人の名前が入った酒をオーダー。
もしかすると、安室はバーに行けばとりあえずスコッチ…という流れが定番なのかも。
レモン、グレナデンを断る安室。
このグレナデンは赤い色をしているので、まさに赤井色になってしまうから避けたという訳ですね(笑)
すかさずライウイスキーがベースのウイスキーソーダを注文する風見…
まるで風見に殺意を持ったかのような安室の鋭い視線…
安室さん、やっぱり赤井のことが嫌いすぎるでしょ…
絶対ライを注文しない男ーーそれが降谷零であり、安室透。
さらに誰かがライを注文するのを嫌がるという徹底ぶり。
そこでバーボンソーダを頼む風見。
安室がスコッチを飲み、風見がバーボンを飲む。
まさに彼らの思い入れのある人物の酒を飲んでいることになるので結構意味深ですよね…
そして、この後からひたすら風見のモノローグが続きます(笑)
果たして降谷零の右腕として活躍できているのか…
無礼講だから"降谷"でいいよ、いやでも呼べない…
チョコレートはウイスキーとの最高の相性…
まさに安室と風見に例えているかのような描写。
以前風見はチョコレートしか食べていないくらいの食生活を披露していましたが、
まさにそのチョコレートは風見のことを言っているようなものですよね…
チョコレートを食べ、ウイスキーを飲み、さらにバーボンをニート(ストレート)で注文。
ソーダで割らずに、バーボンをそのままより深く知ろうとする風見の姿は、
安室のことをより知りたい認めてもらいたい風見と重なります。
より深く、より一層、降谷零の右腕として活躍するためにーー
「ヘベロォ」という謎の擬音を発しながら、風見の安室に対するモノローグはさらにエスカレート!
バーテンダーの女性と話す安室に対して、謎の嫉妬を抱いていく風見。
モテている…
顔がいい…
うらやましくなんてない…
隣の安室の表情が歪んで見えることで、より一層、風見の内面がカオスなことになっていくのを表現しているかのよう。
風見って人間感があって、ますます好きになるキャラだなと感じます。
この回を読んで風見が好きになった人がたくさんいるはず!
いつも安室の無茶ぶりに応え続けている自らを思う風見。
原作で電車の窓に息を吹き掛けたり、
『ゼロの執行人』では日比谷公園で腕を捻られたり、
この間の回でRX-7を運転しようとしたら、窓に押し付けられたり…
さらにはそのRX-7を修理するよう連絡したのは安室だったり…(笑)
いやまさかね、『ゼロの執行人』で大破したRX-7がつい最近ピカピカになっていましたが、
その修理を手配したのが風見だったとは。
風見本当に毎度大変な思いをしているんだな…と改めて思ったしまいますが、
この後さらに大変なことが…
つい「降谷」と呼び捨てで呼んでしまった風見に、
またしても安室の鋭い視線、カウンターに顔面を押し付けられて、涙を流して戸惑う風見ーー!!!
実は後ろの客がケンカして飛んできたグラスから、風見を守るための安室の行動だった訳ですが、
なんだかもう風見がヒロインか何かに見えてきますね。
華々しく?隠れて活躍するヒーローに対して、苦悩するヒロイン。
ーー僕(自分)を、守るために…
急に風見が自分ではなく、僕と言い出したので焦りましたが、
もしかするとこう見えて風見は本来 一人称「僕」のキャラなのかもしれませんね。
人に対して強くしっかりせねば…と思う一方で、実は人一倍悩みを抱えていて繊細。
そんな一面がこの「僕」に表れているように感じました。
『純黒の悪夢』や『ゼロの執行人』でかなり人に高圧的な態度を見せていた彼も、
実は心の内では悩み困惑し誰にもそれを打ち明けられずにいるーー
のかもしれないですね。
そして、こういった酒の席ではついそんな心の中の声が漏れてきてしまう…
ますます風見って良いキャラだなと感じます。
結果として呼び捨てにしたことを安室が怒った訳ではなかったのを知って、一安心の風見。
安室に「飲み直さないか?」と言われ、
呼び捨てではなく「降谷さん!」と嬉しそうに答える風見も良いですね。
風見の色んな表情が見れた回でした。
青山先生が風見に対してどんな思いを抱いていたのか分かる回でもあり、今後も負担にならない程度にプロット回があると嬉しいな…と感じました。
そういえば、安室の愛犬 ハロはアパートで安室の帰りを待っているのかな…
遅く帰ってきても、喜んでお出迎えしそう(笑)
またハロの今後の動向にも注目ですね。
次号「FBIのあの人」が登場…って、一体誰が⁉
まさか眼鏡をかけた大学院生が登場するんですか…
それともゲーム好きなあの人か、筋トレ好きのあの人か、サーカス好きのあの人ですか…?
来週も楽しみです!