ゼロの日常 TIME.8 綺麗にしてやる
今回は巻頭カラーでスタート。
連載1話以来、久々に新井先生のカラーイラストなんですが、
見開きのバーボンのポップな雰囲気が実に新井先生らしいなと感じます。
サンデーSの表紙になった、今回の付録のポストカード
青山先生が描かれたバーボンは、実に悪いオーラを感じるものになっていたので、
かなりこのカラーには先生の個性が反映されている気がします。
さらに、今回の巻頭カラー
一度塗ったものを塗り直したり、ハサミでイラストを切り取ったりして工夫されているそうで、
新井先生のTwitterを見て色々と驚きました。
新井先生のカラーから溢れるアナログ感と、青山先生を意識したカラーがいい感じに融合して、
すごくこだわりのあるカラーになっている気がしました。
さて、本編。
RX-7と安室さんのほのぼの奮闘記…というサブタイトルが付いてもいいような、読んでいてホッとするお話でした。
コイン洗車場にやってきた安室さん。
『探偵たちの夜想曲』で蘭を守りながらクラッシュしたことや
『ゼロの執行人』でコナンを守るために飛び出したこと、フロントガラスを片手でぶち破ったことを思い出しながら洗車するという
安室さんならではの洗車風景…
このスピンオフの時系列が実際のところよく分からないので、
急に『ゼロの執行人』の場面が出てきてちょっとびっくりしました。
この間まで『謎解きするバーボン』のテニスの話だったので、急に時間が飛んだことになりますし…
そんな細かいことは考えてはいけないのが、スピンオフなのかもしれません(笑)
愛車のRX-7は登場するたびにボロボロになっていますが、毎回安室さんが修理しているんですよね。
話によれば、公用車なので皆様の税金が修理費用に使われているとかいないとか。
『ゼロの執行人』のラストはRX-7が大変なことになっていたので、きちんと修理できたのかどうか…
この間『ゼロの執行人』のギガヒット感謝パーティーという名の打ち上げが開催されたそうですが、
そこでもRX-7が展示されていたようです。
まさに今回の劇場版のMVPとも言える存在。
こうして多くの方に見られる形で展示…というべきか、まさにパーティーの招待客として出席している姿は、どこか誇らしげに見えました。
そんなRX-7を丁寧にピカピカになるまで洗い終えた安室でしたが、
いつの間にか車に謎の足跡が。
その正体はーー犬でした。
それも、TIME.5で登場したワンちゃんで、ここでまさかの再登場!
車内に置いてある紙袋からリンゴを出して、素手でリンゴを割って、犬にあげる安室さん。
素手で割っているのが衝撃でもあるんですが、実は素手でもリンゴを割ることはできるみたいです。
詳しくは検索してみてください(笑)
それはそうと、買ってきた紙袋の中に入っているものを見逃しませんでしたよ。
セロリを。
紙袋にひっそりと…入っていました。
本当に安室さん、セロリが大好きなんですねー
セロリを一体どんな風に調理しているのか、ちょっと気になります。
風見に呼ばれ、犬を置いてRX-7を発進。
しかしその夜 スーツにいつの間にか着替えてRX-7で一休みしていると、車の屋根に登ってきたのは、あの犬。
あくびして、こてん と眠ってしまい、眠る犬を見て困惑する安室。
安室さんが驚いたり、困ったり、見たことない表情を見せているのが本当に新鮮。
この既視感は何だろう…とずっと思っていたのですが、まさに『まじっく快斗』ですね。
神出鬼没の月下の奇術師、怪盗キッドの物語。
『名探偵コナン』の連載が始まる前に描かれ、今も連載中のサンデー史上最長の連載作品。
『名探偵コナン』ではキザでクールに描かれている怪盗キッドも、『まじっく快斗』ではかなり快斗がコミカルに描かれているのが特徴。
『ゼロの日常』の安室透も、段々『まじ快』に近付きつつあるな…と思ってしまいました。
あの安室さんをも翻弄する犬。
まるで安室さんの後をつけてきたかのように、ひょっこり現れるあの犬は 一体何者なのか…
置いていかれた後も、安室さんの匂いを追って、たどり着いてきたみたいですし、
あの犬も 相当の安室ファンということになりますね(笑)
安室さんは、あの後 犬をどうするのか…もしかすると、来週から犬を飼ってくれる人を探す 「安室と犬の珍道中」が始まるかも、なんて思っていたら…
来週は休載。
大人しく再来週の連載再開を楽しみにしたいと思います♪