コナンめも日和

「名探偵コナン」についてサンデー中心に書いています。

ゼロの日常 TIME.6 舌をかまないように

今週もやってきましたゼロの日常!

前回のラストに緊急任務(シークレットミッション)発生と書かれていましたが、
まさに極秘任務のために安室さんが驚異のドライブテクを披露するという
ちょっとしたコメディ回でした。

作中に独特のリズムが流れていて、ついつい繰り返し読み返してしまいました(笑)


扉絵は、愛車のRX-7に寄りかかる安室を車内のアングルから。


新井先生のNext ZEROヒントにもあったように、今回新たに原作キャラがスピンオフにも登場!

妃英理弁護士の秘書 栗山緑さん。

『ゼロの執行人』では秘書 兼 事務員となっていましたが、個人的には秘書の印象が強いです。

劇場版2作『14番目の標的』で初登場し、後に原作にも逆輸入されたキャラ。

初登場時と今では結構キャラデザが変わっているので、そこも注目ポイントかも。


「強きにハムかう弱者の味方」なハムサンド… 安室さんのハムサンドはもうあらゆる業界で話題になってるんですね。

妃弁護士の仲間とのお祝いに、サプライズでハムサンドを持っていこうとした栗山さんでしたが、
パーティーの開始時間を1時間勘違いしていて間に合わないーー

そこで安室さんの出番!

RX-7で栗山さんとハムサンドを送り届けようという緊急任務開始。

安全運転で、法定速度を厳守します…と安室さんは言いつつも、この後恐ろしいほどのドライビングテクニックを披露します(笑)

急カーブ 子供が飛び出してきたーー次の瞬間、いつの間にか車内 安室さんの膝の上に移動。

そしてカーブが終われば、「トン…」と路上へ戻っている子供。

まさに子供を一瞬でキャッチ&リリース。

「次は気を付けるんだよー!」
「バイバーイ!」

このほのぼのとした会話(笑)

会話だけを見ていると、かなり自然な感じなんですが これをあの急カーブで車を運転しながら実行している訳で…安室さん、本当に恐ろしいですね…


後6分、水道管の破裂で道路が水没ーーどうする?

少しくらい遅刻しても問題ないんじゃ…と思ってしまう部分もあるんですが、
そこが栗山さんらしい部分というか 曲げられないまっすぐな思いを持っている方ですよね。

栗山さんは日頃の感謝の気持ちを妃弁護士に伝えたいとの思いが強く、
安室さんも彼女の強い思いに気付く…

栗山さんも凄く良いキャラだなと感じさせる瞬間でもありますね。


「舌をかまないように!」

今回のサブタイトルも出たところで、水没する道路 地下道の側面を爆走するRX-7(笑)

これは…法定速度かなり超えてますよね…

悪魔のようなドライビングテクニックを披露する安室さん。

『ゼロの執行人』でも衝撃だったこの表情は、青山先生が赤でチェックした場面ですね。

劇場で観た時も別人感が凄かったんですが、漫画で見ても別人具合が凄いですね(笑)


そういえば、『ゼロの執行人』の立川監督はRX-7が壁を走る演出を考えていたみたいですが 結局ボツになったそうで、
ある意味そのネタが漫画で実現した訳ですね。


そして「悪魔のようなドライビングテクニック」というのは、『ゼロの執行人』脚本の櫻井武晴さんが実際の脚本にも書いた表現なんですが、
ここでも使われているのは個人的に嬉しいです♪


無事にパーティーに間に合った栗山さん… RX-7が大暴れしてハムサンドは無事だったのか? いや、無事とは思えない(笑)

翌日「車で送りましょうか?」と安室さん言われて、喜んだのも束の間 RX-7爆走事件のことを思い出して断ってしまう栗山さん…

栗山さんがポアロまでどんな交通手段で来たのか分かりませんが、さすがに一度乗ってしまった悪魔の船?には乗りたくない様子。

安室さんって、意外に良かれと思ってやったことが 相手には違う風にに思われてなかったり…意外に天然な部分もあるんですね。

あれ…何か違うけど、ありがとうございました! と自分の中に妙な感情が残るけれど、ひとまず良かったという風に。

少し思い切りやりすぎてしまう部分もあり、それが彼の魅力のひとつでもあり、逆に弱点でもあるのかも。


最後のコマの安室さんの「?」なキョトンとした顔も、見ていてなんだか微笑ましい気持ちになりました。



最後に…今回の個人的な注目ポイントは、やはり効果音ですね。

車が走る音、悲鳴、自然発生音、あらゆる音ーー

今回はアクションが多めの話だったので、あらゆる音が描かれていました。

どれも描き文字なんですが、実は原作『名探偵コナン』に登場する描き方で描かれているのが本当に凄いなと感じました。

ブロロッ
ドッドッ
きゃあああ
カアァン
ギャギャ
ギャウ
etc ………

名探偵コナン』の原作をパラパラめくると、これらの効果音はかなり登場します。

どれも青山先生が描かれているんですが、やっぱり私は先生の描かれる「文字」が好きですね。

まさに作画だけでなく、効果音までコナンの表現に合わせることでスピンオフとしての完成度を高めているんだなと感じました。

効果音って、作画と同じく漫画家のタッチが表れる部分でもあるんですが、
新井先生は効果音にもこだわっているというのが凄いですね。

「きゃああああ」という悲鳴も原作にたくさん出てくるものと同じように描かれていますし、車が走る「カアァン」も完全に青山剛昌ワールド。

という訳で、本当にこのスピンオフは細かいところにも新井先生の原作への想いが伝わってくるので、
読むたびに段々作品のことが好きになってきている気がします。

これからも読み続けていきたいですし、来週も楽しみです。


来週は安室の睡眠の秘訣ーー『ゼロの執行人』では徹夜疑惑がありましたが、意外にも健康的な生活を送っているのかも…?