ゼロの日常 TIME.3 眠くない…
1話では安室透、2話ではバーボンが描かれましたが、今回の3話は降谷零が描かれた話ですね。
前回触れられた風見がついに登場ーーと期待した人も多かったはず。
3話目も期待を裏切らない? 意外な一面を描きつつ、二人の関係性 年下上司と年上部下を描いた話になっていたと感じました。
扉絵で安室(降谷)と風見の人物紹介。
ほのぼのとコンビニで買ってきたおにぎりと渡す場面が描かれています。
安室が警察庁の通称ゼロ所属の29歳、風見が警視庁公安部所属の30歳…と 劇場版や原作での設定をきっちり引き継いでいます。
梓さんやベルモットの時は、こんな風に人物紹介がされていなかったのでちょっと新鮮な感じ。
非常階段を駆け上がり、犯人を追跡する風見。
階段から転落するも…間一髪のところで手すりを捕まり助かる、となかなかの身体能力の良さを見せています。
『純黒の悪夢』の時は、キュラソーに気絶させられと運動神経的に気になるところはありましたが、
さすが警察官なのでちゃんと鍛えているんですよね。
そして犯人が扉を開けた先にはーー降谷零。
完全に『純黒』を意識されている場面。
新井先生はこの話を描くときに『純黒』を観たでしょうし、かなり参考にされているなぁと感じました。
そして意外だったのが、寝不足の風見に対して安室が言ったセリフ。
「原因はその赤井のような…目の下のクマ…」
風見は赤井のこと知らないだろうし、個人的には少し疑問に思った場面でした。
いつも赤井のことを意識するあまり、つい口に出てしまったセリフというところでしょうか。
何気に2話に1話のペースで赤井が登場していますね(笑)
風見が食事をとっていないことを見抜く安室。
前回の2話で、朝食を作りすぎた安室が「風見にやるか…」と言っていたのが、この場面に繋がってくる訳ですよね。
しょぼ…とメガネを直したり、ガラスに押し付けられたりと風見の色んな表情が見れるのも良いなと思いました。
トリプルフェイスをこなし、食事には気を使って、体調をととのえる上司
報告書がたまってしまい、チョコレート少々しか食べていないために寝不足の部下
上司に代わって運転したい部下
頑なに部下に運転させまいとする上司
そして、
上司の運転する車で、眠りこける部下
上司と部下の対比も分かりやすく描きつつ、
上司のために頑張る部下ってやっぱり良いな…と思える話でした。
今回の風見の人物紹介欄に「上司の安室を懸命にサポートする」と書かれているんですが、まさにその通りで、
風見の必死さや思いがこの12ページの中にかなり詰まっていたなーと改めて思いました。
「説教だな…」と言いつつも、部下の体を思って助手席で寝かせてあげるというのも何気に優しい上司ですよね…
劇場版で安室が「これでよく公安が務まるな」と言ったり、風見が「降谷さんが怖いです」と言ったりしていたけれども、
こういった一面もあるんだ…とちょっと安心しますね(笑)
次回、梓さんと買い出しに行く話ーー『ゼロの執行人』のあの場面が思い浮かびますが、漫画ではどんな風に描かれるんでしょうか…楽しみです!