『ゼロの執行人』サントラ感想
昨年の『から紅の恋歌』は和風メロディに加えてヴァイオリンも使われていたりと随分バラエティ豊かなサウンドでしたが、今年のサントラもかなり凝ったサウンドになっていました。
いつも発売日にサントラを買って、一通り聴いてから劇場版を観るんですが、
映画館で聴くとより一層曲のボリュームが増すというか 衝撃が大きかったですね。
特にゼロの執行人のメインテーマ。
今回は「メイン・テーマ」と「メイン・テーマ フルヴァージョン」があるのですが、
大きく違うのはイントロ部分。
個人的に好きなのは「メイン・テーマ」の方ですね(笑)
クライマックスの「僕の恋人は…この国さ」の後に流れたメインテーマはイントロ部分がちょっと長く、
サントラに収録されているものとは違うと感じたんですが、どうなんでしょうかね。
OPはエッジ・オブ・オーシャンがサイバー空間のようにデジタル変換され、メインテーマが流れた時はもう胸のドキドキが止まらなかったです。
今回アレンジがかなり効いていて今までにないメインテーマのサウンドも混じっているので、非常に面白いんですよね…
サックス調の初期のメインテーマかと思いきや、迫ってくるようなデジタル音楽になったり、さらには新たな一面も見えたり…
まるでトリプルフェイスの安室透のようにいろんな顔を見せるメインテーマ。
『から紅』のメインテーマと同じく、宮澤謙さんが編曲しているそうなので、個人的には嬉しいです。
盛り上がりを見せたのが探偵団&灰原紹介のシーン。
映像もサイバー空間で、まるで宙に浮いているかのようなゾクゾクする感覚。
劇場版はメインテーマが流れるシーンだけでも、映画料金払う価値あるんじゃというくらい好きですね。
サントラの中で、個人的に気に入っている曲。
「コナンと安室」
「着メロ」
「ゼロの追跡」
「安室と風見」
「水面の構図」
「走り出すコナン」
「走るコナンと安室」
「チェイシング・ゼロ」
「安室サスペンス」
「運命の再突入」
「激走ハイウェイ」
「激走ハイウェイ2」
「安室出動!」
と、まぁ見事にアクション&サスペンス曲が多いラインナップ。
「コナンと安室」は、風見が安室にすれ違い様に「2291投入成功」と言うシーンに使われたんですが、
このちょっと不穏な感じのメロディが場面に合っていました。
不穏といえば、橘境子弁護士の「着メロ」も不協和音っぽく耳に残るメロディでした。
サントラにも収録されています。
「安室と風見」は例の「これでよく公安が務まるな」の場面の曲。
そして、その後のコナンと風見の印象的な雨のシーン、「江戸川コナン、探偵さ」の場面には「水面の構図」
メインテーマのバラード風アレンジですが、いつもの「江戸川コナン、探偵さ」とは違う雰囲気の演出になっていたのが非常に良かったです。
「運命の再突入」は、終盤の探偵団がドローンを操作する場面、博士の探偵団への思いなども含めて、壮大でちょっと切ない感じの曲になっています。
そしてクライマックスのRX-7爆走に使われていたのが、「激走ハイウェイ」「激走ハイウェイ2」「安室出動!」
コナンにおいて車が爆走する場面に流れる曲といえば、『紺碧の棺』の「カーチェイス」や『純黒の悪夢』の「ハイウェイチェイス」があるんですが、
今回もスピーディーで盛り上がる曲で、ハンドルを握る安室さんが浮かぶような感じでした。
「安室出動!」なんかは、モノレール突入シーンに流れてハラハラしました。
メインテーマのメロディが所々に入っている曲が多いので、より一層コナンらしいサウンドになっているのではないかと感じました。
こういったメインテーマのアレンジを曲に加え始めたのは主に『沈黙の15分』あたりからなのですが、最近のサントラはさらに色々と工夫が見えて面白いです。
劇場版公開に合わせて新たなコナンサウンドが生まれるというのは本当に嬉しいですし、来年も楽しみにしています。
劇場版 名探偵コナン 『ゼロの執行人』 オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: 大野克夫
- 出版社/メーカー: Being
- 発売日: 2018/04/11
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