『名探偵コナン 紺青の拳』簡易感想
※以下『名探偵コナン 紺青の拳』ネタバレを含みます。
『紺青の拳』が4/12(金)公開され、10連休ともいわれるGWに突入、興行収入も噂には60億円を突破したそうで、波に乗っているまさに絶好調な劇場版コナン。
公開日に観て、さらにその後も何度も「出国」してきましたが、感想はまだ書いていなかったので 簡易感想を。
昨年『ゼロの執行人』の時は、映画観に行くことを「執行されてきた」という言い回しを使っていましたが、今年は「出国してきた」
劇中でコナンたちがシンガポールに出国していることにかけていますね(笑)
さてそんな劇場版名探偵コナン23弾……
簡単なあらすじ。
シンガポールにて、車の爆破と殺人事件が発生、現場にはキッドカードが残されていた。
京極真の空手大会が開催されるとのことで、シンガポールにやって来た蘭達。コナンはパスポートがないため出国できないはずが、怪盗キッドによって強制的にシンガポールに来させられてしまう。
蘭に名前を聞かれ、とっさに「アーサー・ヒライ」と名乗ることに。キッドの狙いは空手大会の優勝ベルトに埋め込まれた「紺青の拳」と呼ばれるブルーサファイア。
キッドと京極の再対決、さらには彼らを阻む魔の手が… コナン改めアーサー・ヒライは謎を解き明かすことができるのかーー⁉
ラブコメにアクションにミステリーに コナンの全てが詰まったエンタメ作品だったと思います。
個人的な注目ポイントは次の5つ。
★初の海外 シンガポール!
★京極と園子 新一と蘭のラブコメ
★トリニティバトルミステリー
★進化するアクション
★大倉さんの脚本 永岡監督の演出
☆☆☆
★初の海外 シンガポール!
劇場版コナン史上、初の海外がメインの舞台になる今作。
『ベイカー街の亡霊』のロンドンはバーチャル空間だったので、劇場版でコナンが海外に行くのは今作が初めて。
なぜから、コナンにはパスポートがないから…
新一のパスポートでは、コナンの姿で入国不可。
それを今回は怪盗キッドが「X線を通さないトランクにコナンを詰めて輸送する」という奇術的な手法で実現させました。
しかしX線を通さないのなら、手荷物検査で不審に思われそうなので、おそらく検査では別の中身が映るようにしているのかもしれません。
シンガポールではコナンではなく、色黒の現地の少年「アーサー・ヒライ」として行動しているのも海外ならでは。
シンガポールが舞台なので、マーライオンやマリーナベイ・サンズ、ラッフルズホテル、ガーデンバイザベイなど、実際に登場する建造物がそっくりそのまま。
まさにシンガポール観光ムービーとしても楽しめる作品になっており、「シンガポール政府観光局」がしっかり協力しています。
映画を観終わったら、そのままシンガポールにも行きたくなること間違いなし。
さらに、終盤ではマリーナベイ・サンズ周辺が大変なことになってしまい、観ているこちらも「これは…シンガポール的に大丈夫か?」と思ってしまうのですが、
「シンガポール政府観光局」のクレジットが入っているので、この規模の破壊は許可を得ているみたいですね(笑)
さらに今回は怪盗キッドが登場するので、地上だけでなく、シンガポールの夜景を背に空を飛ぶキッドが観られるのも注目ポイント。
マリーナベイ・サンズでは毎晩「スペクトラ」という水と光のショーを開催しており、「昼」と「夜」で表情を変えるシンガポールが丁寧に描かれていました。
★京極と園子 新一と蘭のラブコメ
今回は蘭の親友 鈴木園子と、その恋人 京極真が大きくクローズアップされた作品。
400戦無敗という向かうところ敵なしの京極ですが、初めて窮地に陥ります。
そして園子との関係にも変化が… ラストの青山先生が描かれた原画にニヤリとしてしまいました。
前髪を下ろした可愛い園子や、京極の絆創膏の秘密が明かされる展開がすごくよかったです。
また、今回は新一と蘭が恋人同士になって初めての劇場版というのもポイント。
しかし今回登場した新一はキッドが変装した新一なので、キッド演じる新一と蘭との駆け引き、それを眺めるコナンことアーサー・ヒライの関係性が面白いことになっていました。
屋上プールのシーンは青山先生が入れたラブコメ。
一見すると新一と蘭がプールでドキドキ…なシーンですが、真相が分かってからもう一度みるとまた面白いシーンになっていることが分かります(笑)
ティザーポスターでキッドが蘭に「決してあなたを離しません」…と言っているけれど、実はそれが見事に逆転。これはやられましたね(笑)
★トリニティバトルミステリー
今回はコナン キッド 京極、3人のアクションや関係性が見所のひとつ。
コナンとキッドは今回、ある意味探偵と依頼人のような関係で、対決するというよりも一部協力しあいながら物語が進んでいきます。
キッドと京極は、以前『怪盗キッドVS京極真』での対決以来、今回どんな対決が繰り広げられるのか⁉
白煙の中、白い衣装と白い胴着で繰り広げるバトルは監督のこだわりを感じるシーンでもありました。
コナンと京極に関しては、あまり絡みはなかったですね。
では、どのあたりがトリニティバトルミステリーだったのかというと…
まさにゲストキャラクターの関係性がトリニティでした。
経営コンサルタントのレオン・ロー
予備警察官のリシ・ラマナサン
海賊のユージーン・リム
この3人の思惑が複雑に絡み合い、バトルを繰り広げる…
レオンとユージーンの裏でリシはユージーンと関係を持ち、レオンを裏切り、クライマックスのバトルに突入していく展開はまさにトリニティバトルミステリー。
また、レオンに関しては キッドとも京極とも因縁があるのでまさにトリニティ…
全て思い通りに行くと思っていたレオンが、リシの企てやコナンやキッドの作戦によって最後は全てを失っていく展開は面白かったです。
★進化するアクション
アクションといえば、やっぱり京極さん!
ヘッズリ・ジャマルッディンとの対決、ラストのまるで某格闘漫画のような必殺技は映画館を揺らすくらいの迫力でした(笑)
しかし今回、アクションとしての活躍をしたのは京極さんだけではありません。
キッドもアーサーくんも蘭もさらに小五郎も大活躍!
ここまで全員がアクションで大暴れした作品は今までになく新鮮でしたね(笑)
特にキッドはいつも華麗に活躍するところを今回レオンに徹底的に追い詰められてしまい、そこで色々なアクションを繰り広げるのもポイント。
アクションは劇場版コナンの醍醐味。
クライマックスでマリーナベイ・サンズの船の部分が外れるというトンデモアクションが繰り広げられたのはまさに衝撃というより逆に笑ってしまった人もいるかもしれません。
★大倉さんの脚本 永岡監督の演出
ということで、ミステリー部分がしっかり描かれていた印象でした。
空手大会を中心にミステリーが繰り広げられる展開は、かるた大会を描いた『から紅の恋歌』を思わせるところも。
しかし、犯人の動機や伏線などは尺の都合で少し省略されてしまっていたようで残念でした。
ラブコメに関しては大倉さんではなく、青山先生が色々と加えたそうで やはり青山先生あってのコナンだなと改めて感じました。
監督は今回初めての永岡智佳監督!
静野監督時代から監督を支え、『から紅の恋歌』では助監督を務めた永岡さんがついに監督に。
特にキャラクターの表情の見せ方は、永岡監督らしい味が出ていたと感じました。
元々少女漫画が好きだという永岡監督なので、キッドの魅せ方にも今までのキッド映画とは違う演出が使われていたように思います。
またキッドは今回新一に変装していますが、他にも3人変装しており、そこも監督の腕が光った場面。
蘭とレイチェルと清掃員…それぞれにキッドらしさが出ていて面白かったです。
さらに隠れキャラとしてキッドの手下 寺井ちゃんもこっそり登場していて、そのさりげない見せ方も印象的。
来年の監督がどうなるのか分かりませんが、今後も楽しみになりました。
☆☆☆
さて…ラストに来年の劇場版の予告が流れるのが定番の流れ。
「ーー届け 遥か 彼方へ」
舞台は謎の塔と丸い円盤… 噂には名古屋テレビ塔とオアシス21だとか。
ーーつまり、舞台は名古屋に…⁉
さて、その真相は冬に明らかになると思いますが、色々と想像するのは楽しいですね(笑)
FILE1033 幸運の御守り
今週のサンデー 付録は「拳の書」!
『紺青の拳』で青山先生が関わった原画やコンテが載っている特別付録。
毎年恒例のことになりましたが、また劇場版を見たくなる楽しい付録ですね。
詳しい感想はまた後ほど。
☆☆☆
善田舞佳に案内されて、山菜採りにやって来た探偵団。
歩美が舞佳のピアスを一緒に探していると、舞佳の婚約者の遺体が発見される。
山村警部が捜査を進める中、歩美は当時四つ葉のクローバーを探していたことがわかり、探偵団で捜索を開始。
「御守り」と言われ、若狭先生は羽田浩司との記憶を思い出しーー
そしてコナンは現場を再確認し、真相にたどり着く…‼
☆☆☆
若狭先生…唐突に羽田浩司のことを思い出しましたね(笑)
この間の黒ウサギ亭の安室と同じような感じですね。
御守りと言われて、思い出した若狭先生の記憶。
角行を持った羽田浩司
「『遠見の角に…好手あり』ってね…」
「それでも僕を… 殺すというんですか?」
倒れている羽田に対して、
ー ー馬鹿な奴…
と誰かがつぶやく。
……という、意味深な回想シーンでしたね。
若狭全然が羽田裕司とつながっていたことは以前からほのめかされていましたが、実際にどういう関係なのか不明でした。
燃えるテントの話で、ズボンの後ろポケットに将棋のコマを入れていたことがわかりましたが、
今回羽田が持っている角行がそれなのかもしれませんね…
「御守り」という言葉に反応したのは、若狭先生が将棋のコマを御守りとして持ち歩いているという意味かもしれないですね。
しかし羽田浩司、顔が変わった?
若狭先生視点なので、多少の補正がかかっているということなんでしょうか(笑)
「遠見の角に好手あり」
自陣に打たれた一見利いてないような角も、実は後に利いてくることがある…という将棋用語。
羽田が殺されることで、後々あなた=若狭先生に影響を与えるかもしれないと諭しているということかもですね。
そうなると、羽田浩司を殺したのは若狭先生ということになるんですが……
最後の「馬鹿な奴」という台詞が気になるところ。
最初は殺そうと思って接触したけれど、思いのほか心を動かされて殺せなかった若狭先生。
しかし、そこへ第三者=RUMが羽田に近付き、羽田と若狭先生を殺そうとするも、羽田だけが殺され、若狭先生は逃亡。
もしかすると、羽田は若狭をかばってRUMに殺されてしまった可能性もありそう。
コナンが「右目に障害が」と推測している通り、以前右目を負傷。
RUMに襲われた若狭先生は、その時に右目を負傷… おそらくトラウマになっているんでしょうね…
そのため、後で殺された羽田を発見し、「馬鹿な奴」と思ってしまったという…
これで、若狭先生が将棋のコマを持っていた理由がなんとなく想像がつきますね…
自分を守ってくれた「御守り」として持っているということかもしれないですね。
これは全てアマンダのボディーガード 浅香=若狭先生と考えた上での話ですが。
つまり、RUMは浅香の口を封じることができなかった… RUMがぬかった一件という訳ですね…
となるとRUMは一体誰なんだ…ということになるんですが、やはり脇田か…うーむ…
脇田はまだまだ謎が多過ぎますからね、この間の雪山の話でもほとんど脇田のことは分かりませんでしたから(笑)
今後の展開が楽しみです。
☆☆☆
山村警部と若狭先生、また今回も面白い会話をしていました(笑)
死臭について語る若狭先生。
昨夜サスペンスドラマで偶然見て、とコナンのような言い訳をする若狭先生に対して、山村警部が「雷様殺人事件でしょ?」と。
鬼嫁が旦那をビリビリーって感電死させる…
まさに『うる星やつら』のラムとあたる(笑)
ダーリンをビリビリーっと感電させるラムちゃん。
今回も『うる星やつら』ネタですね(笑)
山村警部って初登場の時サスペンスドラマ好きなキャラだったので、ちょっと懐かしいなと思いました。
四つ葉のクローバーを探していた歩美ちゃん。
幸せなコトを運んでくれる…こういうところが歩美ちゃんらしいというか、乙女な感じですね。
☆☆☆
さて、今回の事件。
被害者は閏間茂史(うるま しげふみ)
元ネタは漆(うるし)でしょうか…
指名手配中の結婚詐欺師で、別荘のクローゼットには手を血で染めた衰弱した女性。
おそらく舞佳がこの女性に罪を着せるために仕組んだんでしょう。
そして遺体を出現させたトリックは、前回予想した通り、エンジンをニュートラルにして前タイヤを手で動かしたというもののはず。
タイヤのタイヤ痕があるのもその証拠。
事件前に撮った写真と現場写真をよーく見比べれば、それが数メートルずれていることも分かりますし (スマホで見比べたけれど、山村警部は気づきませんでしたが(笑))
気づかなかったのは山村警部らしいというか…
山村警部がコナンをつまみだしたり、小林先生が謝っていたり、ちょっとコミカルな描かれ方をしていて、青山先生やっぱり山村警部のこと大好きなんだなーと思いました。
今回はコナン自ら推理を展開するのか、それとも眠りの山村が登場するのか、若狭先生の名推理が見れるのか、そのあたりも楽しみです。
週刊少年サンデー 2019年21・22合併号(2019年4月24日発売) [雑誌]
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ゼロの日常 TIME.31 サバイバル教室
表紙はゼロティの安室透。
桜舞う中、寝そべっている安室。
ハロが一緒にいても良さそうな表紙ですよね。
ゼロティ連載再開!
今回の話は、3巻のパン教室の続き。
扉絵はジャングルでサバイバルな安室とマリアちゃんとたくま君。
こういう架空のシチュエーションイラストもいいですね。
ちょっとダレンシャンの扉絵を思い出しました。
☆☆☆
倉庫の地下室に閉じ込められた安室とマリアちゃんとたくま君。
サバイバルその1 明かりの確保・ツナ缶ランプ。
サバイバルその2 食糧の確保・缶切りを使わない缶詰の開け方。
サバイバルその3 助けを呼ぼう・圏外のため、スマホを電波の届く範囲まで投げて助けを呼ぶ。
次々と安室から提示される課題に挑んでいくがーー
スマホをうまく投げられず、なかなか助けを呼ぶことができない。
しかし、サバイバル教室 最後の課題はあきらめないこと。
3人の思いが通じたのか、救出のため風見がやってくる。
安室達を助けた風見の脳裏に浮かんだのはーー⁉
☆☆☆
パン教室からのサバイバル教室、安室さんの豆知識が色々と飛び出しましたね(笑)
火をつけたのは、スチールウールと乾電池。
あの丸太みたいなものはスチールウールだったとは。
そして地下室の扉の隙間からスマホを電波の届くところまで投げて助けを呼ぶ作戦…
安室さんなら、『純黒の悪夢』でコナンを遠くに投げ飛ばせるくらいの豪腕の持ち主ですから、
地下室の扉に何が乗っていようと、こじ開けられそうな気もしますが(笑)
エプロンの紐をスマホに結びつけて、遠くに投げても回収できるように。
しかし投げ方によってはスマホがボロボロになって、スマホが壊れてしまうんじゃ…
安室は投げ続けて腕に怪我を負ってしまう…
マリアちゃんに「怪我してる」と心配される安室。
「怪我」と言われて、以前エレーナ先生との記憶を思い出しましたが、今回も実は思い出していたりして…?
…と色々な考えがよぎりますが、救出のためやってきたのは風見でした。
風見、いつの間にか安室がピンチな時のお助けキャラになっていますね(笑)
まさか降谷さんが倉庫の地下室に閉じ込められているなんて夢にも思っていなかったでしょうね。
脱出後にマリアちゃんとたくま君に危ない場所で遊ぶのは控えるよう忠告するのを忘れないのもさすが安室さん。
たくま君に「メガネのお兄ちゃん」と呼ばれる風見(笑)
良かったですね、『純黒の悪夢』ではコナンに「おじさん! おじさん起きて!」とおじさん呼ばわりでしたから。
ーー君が付近にいてくれて助かったよ
比護さんのストラップ事件でも似たようなセリフを聞きましたが、安室はかなり運がいいですよね(笑)
「これでよく公安が務まるな」と『ゼロの執行人』で安室に言われた風見。
今回の安室に対して「これでよくこーー」と言いかけてやめる(笑)
ちょっとそこが風見らしいところだと思いました。
言ってしまった後の安室の反応も気になりましたが、ここは言わなくて正解ですよね(笑)
風見の苦悩の日々は続く…
次回は24号から連載再開! 野球回以来の巻頭カラー!
ホントにカラー多いですね。
24号からということは、
来週21・22合併号は、原作シリーズ2話
再来週23号は、原作シリーズ3話
つまり久々の3話完結で、ゼロティにバトンタッチという形みたいですね。
来週は「拳(フィスト)の書」が付録に。
毎年恒例の「○○の書」シリーズ、今年は「紺青の書」かと思いましたが、まさか「拳の書」とは(笑)
読むのが楽しみです。
週刊少年サンデー 2019年20号(2019年4月17日発売) [雑誌]
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FILE1032 山菜採り
原作久々に連載再開!
『紺青の拳』公開を記念して、表紙は怪盗キッドvs京極真!
キッドと京極の間にはコナンと園子が。
この構図、鳥取県北栄町にある朝倉書店に飾られている、青山先生描き下ろしの色紙と全く同じなんですよね。
先生もこの構図が気に入っているのか、色紙のイラストがカラーイラストでしかも表紙になるのはちょっと嬉しいです。
『紺青の拳』は4月12日(金)公開!
原作はキッドも京極も登場せず(この間登場しましたから)、若狭先生のターン。
☆☆☆
群馬県に山菜採りにやってきたコナンと探偵団、小林先生、そして若狭先生。
自然と触れあう授業の下見として、楽しく山菜採りをしていた探偵団だったがーー
車で案内してもらった善田舞佳先生のピアスが消えてしまい、歩美と一緒に車の周辺を探すことに。
そんな中、血の臭いとともに、車のそばに舞佳のダーリン 吹越桐司の遺体が発見される。
群馬県警の山村警部のもと、捜査が開始され、舞佳が犯人だと疑うが…⁉
☆☆☆
久々に若狭留美先生出てきましたね。
そ、し、て、
若狭先生の声優といえば、『うる星やつら』のラムちゃんを演じていた平野文さん。
あの方の側近 RUM候補、ラムちゃんが声優ということもあり、
今回は待ってましたと言わんばかりの『うる星やつら』ネタのオンパレードでした(笑)
冒頭 善田舞佳の「ダーリン」呼び。
しかも若狭先生にも「ダーリン」と言わせる形に(笑)
山村警部を演じている声優 古川登志夫さんは、『うる星やつら』の諸星あたる役。
最後はコナンが「うるせぇヤツら」発言…は、まさに『うる星やつら』のこと。
若狭先生と山村警部、ラムとあたる…『うる星やつら』の主役がコナンで再会する記念すべき回でした。
山村警部も久々に、88巻の『ゾンビが囲む別荘』以来の出番でしたね。
今回は妖怪ハンター山村としての活躍はなさそうな感じ?
さっそく舞佳を疑っていますし。
☆☆☆
そもそも、今回の事件は元々犯人が分かっている倒叙ものの話。
『から紅の恋歌』『紺青の拳』の脚本 大倉崇裕さんが得意としているスタイルですね。
大倉さんの代表作『福家警部補』シリーズにもあるように。
被害者 吹越桐司 (ふきこし とうじ)
犯人 善田舞佳 (ぜんだ まいか)
ふきのとうとゼンマイ、山菜が元ネタですね。
冒頭から吹越を刺殺する舞佳。
かなり血が飛び散っていますが、犯行現場までどうやって運んだのか、血の跡はどうしたのかとか気になります。
どっかの女のために建てた別荘の前で刺殺…
これもまた犯人の勘違いで、吹越は舞佳のために別荘を建てていて、一緒にいた女性は不動産関係の人だったとかそんなオチになってしまうんでしょうか…
☆☆☆
みんなが山菜採りをしている風景を写真風に紹介しているコマ割り。
青山先生この演出好きですよね。
以前少年探偵団がキャンプに来た話でも使われていましたし。
確か歩美ちゃんが灰原さんを「哀ちゃん」と呼びたい『お金で買えない友情』の話。
そういえば若狭先生が登場してから、博士と一緒ではなく先生と一緒にどこかへ行くことが増えた少年探偵団。
今回もきっと若狭先生の秘密が何かしら明らかになるはず。
風向きが変わって血の臭いを感じ取った若狭先生は、亡くなった羽田浩司を思い浮かべる…
ズボンの後ろポケットに将棋の駒を入れていましたし、若狭先生は羽田浩司が亡くなった現場に居合わせていたのは確実でしょうね。
黒田管理官も同じく思い浮かべていましたし、
RUMが抜かった事件に2人が直接関わっているのは確定。
問題はその事件で一体何が起こったのか…ということでしょうね。
☆☆☆
舞佳が仕掛けたトリックとは。
普通に考えれば、吹越の遺体は元々現場にあり、
駐車した時、車で遺体を隠し、
ピアスを探している間に舞佳が車を動かして遺体を出現させた
…ということでしょうね。
吹越の遺体は木に寄りかかっていましたし、
車の右と後方の窓は段ボールで塞がれていたので、そこに遺体があるか分からない。
しかも、右窓は段ボールで塞がれているので、左側の扉から出るしかない。
被害者の寄りかかっていた木の右側に、同じような木。
記念写真を撮った時に映っていたのは、おそらくこの木でしょうね。
でも写真と現場をよく比較すれば、車が移動していることくらい分かりそうなものですが。
では、どうやって舞佳は車を移動させたのか。
エンジンをかけると周りに気づかれるので、エンジンをかけずに。
女性でも簡単に車を動かせる方法があると、以前TVでもやっているのを観たことがあります。
車のギアをニュートラルにして、4つのうち1つのタイヤを動かすだけ。
女性1人でも可能だそうで、気になる方は「人力 車 動かす ニュートラル タイヤ」などで調べてみてください(笑)
ピアスをさがすふりをして、タイヤを動かして車を動かしていた訳ですね。
10ページ目の6コマ目、舞佳の不自然なポーズは、タイヤを動かしていたから。
その証拠に「手が泥だらけになるまで」と歩美ちゃんが言っているのに、舞佳の右手は綺麗なまま。
つまり、右手でタイヤを動かしていた証拠…
歩美ちゃんはずっと下を向いていたから、車が動いていることに気づかなかったのかも。
☆☆☆
と、1話の段階でトリックも推理できる話でしたが、次回以降どんなヒントが出てくるのか
若狭先生絡みで何が起きるのかを楽しみにしたいと思います!
来週は『ゼロの日常』、原作は1週休み。
体育倉庫の地下から安室たちは脱出できるのか⁉
3巻のつづきが読めるのはサンデーで! ですね。
週刊少年サンデー 2019年19号(2019年4月10日発売) [雑誌]
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ゼロの日常 TIME.30 パン教室
今週のサンデー表紙は、コナンとMIXのコラボ!
お互いの作品のキャラが衣装を交換…レアなコラボですね。
青山先生とあだち先生の対談がカラーで5ページも!
さらにこの対談の続きは、ゲッサン5月号やMIX特別編集号へ。
ゲッサンには怪盗キッドが衣装交換表紙になっているので、こちらも楽しみです。
さらに劇場版『紺青の拳』に登場する青山先生の原画も。
先生が描いたのは、蘭。
この表情の理由は一体何なのか気になりますね。
☆☆☆
ゼロティ本編は、ついに連載30話。
帝丹小学校前で安室と梓がパン教室を開催。
小林先生に、東尾マリアちゃん、坂本たくまくんといった原作キャラが登場。
パン教室は難なく終了したものの、マリアちゃんとたくまくんはこっそり古い体育倉庫の地下室へ。
安室が様子を見に来た時、地震が発生し、3人は閉じ込められ…
安室透のサバイバル教室が始まるーー⁉
☆☆☆
帝丹小学校でパン教室ということで、コナンは登場するのか気になっていましたが、登場しませんでした(笑)
コナン達はキャンプに行っているそうで、学校の休みを利用したパン教室だったみたいですね。
しかし、1年B組 コナンのクラスメートの2人、東尾マリアちゃんと坂本たくまくんが登場しました。
2人とも原作53巻の『1年B組大作戦!』で初登場。マリアちゃんは最近ボスの名前が判明する回でも再登場しています。
「方言は言葉に付けたアクセサリー」哀ちゃんの話を思い出します。
この2人、かなり仲が良くなっているみたいで、読んでいてほのぼのしますね。
小林先生は登場するものの、副担任の若狭先生は登場せず…
安室と若狭先生が出会っていたら、一体何が起こっていたでしょうか…
パン教室ということで、粉を混ぜるところから作るかと思いきや、一次発酵させた生地を使うというもの。
マリアちゃんはお好み焼き? たくまくんはサッカーボールではなく、サイコロのパン(笑)
スゴロク好きなマリアちゃんのために、パン教室終了後にたくまくんは一緒に古い体育倉庫へ。
ここは、若狭先生が初登場した時に白骨死体が発見された倉庫…!
原作ネタを少しずつ入れているのが嬉しいですね。
地下室のライン引きの中に金が隠されているという話。
たくまくんは、みんなから貰ったものをこの地下室に隠し、まさに秘密基地として使っていたみたいですね。
あんな事件があったにも関わらず、倉庫に出入りできるのも学校的にどうかと思う部分もありますが(笑)
☆☆☆
地下室にやってきて、2人を家に帰そうとするものの… 突然の地震発生。
地下室に閉じ込められてしまう3人。
安室さんって、こういう危機的な状況にはかなり慣れていそうですよね。
携帯は圏外、マリアちゃんはこの間閉じ込められたことを思い出し、たくまくんも泣きそうになり、大ピンチ。
マリアちゃんがおじいちゃんとおばあちゃんの家に閉じ込められた話は、95巻 修学旅行編の後、ボスが判明する話のことですよね。本当に小ネタが細かい。
そして、暗闇の中、安室が取り出したのは、シーチキンのろうそく!
いわゆる「ツナ缶ランプ」というものですね。
「パン教室の後は、サバイバル教室だ!」
随分楽しそうな安室ですが、きっと2人を元気づけようとしているんでしょうね。
サバイバル教室…(笑)
無事に地下室から脱出できるのでしょうか⁉
安室が持ってきた荷物は、ツナ缶のほかに電池や炭?ベーコン?があるみたいなので、これも何かに使うのかも知れませんね。
しかし、来週はお休み!
来週はいよいよ原作が連載再開!ですね。
探偵団と小林先生と若狭先生が群馬で山菜採り。
群馬県警といえば、山村警部。
山村警部は『うる星やつら』の諸星あたる演じる古川登志夫さん!
うる星やつらつながりの2人が対面することになるんですね。
若狭先生の正体に一歩迫る話になるのかも。
ゼロティは20号で連載再開!
なので、原作は1話掲載してまたしても休載することに。
今回のゼロティが3巻ラストなので、ちょうど次の話が載る時には3巻が発売されていて、
「3巻の続きが読める!」という状態ですね!
原作もゼロティも楽しみです。
週刊少年サンデー 2019年18号(2019年4月3日発売) [雑誌]
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- 発売日: 2019/04/03
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